INTERVIEW

No.16

株式会社トラストインフィニティーNOBUO NINOMIYA

株式会社トラストインフィニティー様インタビュー

ユニィディオはブランドをつくるだけでなく、いかに世間に伝えるかまでを考えてくれる。

会社概要
株式会社トラストインフィニティー
代表取締役 二宮 伸夫
東京都港区新橋 2丁目14番4号 Rビル6階
TEL 03-6205-4821
賃貸マンションとホテルの複合事業である「マンスリーマンション・ウィークリーマンション事業」に特化し、「like your room」をコンセプトとするマンスリーマンションブランド「東京コンシェルジュ」として、東京・神奈川を中心に約500室運営。コンセプトをもった魅力ある部屋を提供し、ライフスタイルの提案までできるサービスを展開している。
https://tokyo-concierge.jp/
代表取締役 二宮さんの経歴

リゾートホテルの再生事業を経験し、ホテル業から不動産の世界に入る。「ただ部屋をお貸しするだけでなく、お客様が住んでいる間のおもてなしも大切にしたい」という想いをモットーに、不動産とホテルが融合したようなサービス提供を目指している。

御社の事業内容についてお聞かせください。
当社はウィークリーマンション・マンスリーマンションを専門で扱う、全国的にも珍しい会社だと思います。

今年で8年目になりますが、創業当時は 一般的な不動産業にも興味がありましたし、ホテル事業もやりたいと思っていました。そこで、その2つの中間に位置するウィークリーマンション・マンスリーマンションから事業をスタートさせました。

私は以前の会社でリゾートホテルの再生事業を経験し、ホテル業から不動産の世界に入ったレアな経歴なんですが、私がサービス業界で得たノウハウが、当社の強みにもなっていると思います。ブランド名の「東京コンシェルジュ」は、「ただ部屋をお貸しするだけでなく、お客様が住んでいる間のおもてなしも大切にしたい」という想いを込めてつけました。お貸しするときの手続きだけでなく、滞在期間中のサポートも私たちの大切な使命だと思っています。

まさに不動産とホテルが融合したようなサービスを提供することで、お客様に喜んでいただいています。
御社が力を入れているサービス「コンセプトるーむ」を始めたきっかけとは?
きっかけはコロナです。業界全体が大きな打撃を受けてマーケットが縮小し、当社もまさにその只中にいました。

私達はウィークリーマンション・マンスリーマンション専門の会社でしたから、他社のように事業撤退や大きな事業転換といった手段はなかなかとれません。この形態を維持しつつ、何か新しいチャレンジが必要でした。

そのときに目をつけたのが、ウィークリーマンション・マンスリーマンションというサービス全体の特徴です。語弊があるかもしれませんが、この業界のサービスはある意味どこも似たり寄ったり。家具セットですぐ使える、敷金・礼金・保証料は不要という手軽さだけが売りになりがちです。

そこで、この壁を打ち破ろうと思って始めたのが、コンセプトるーむでした。今までの「ウィークリーマンション・マンスリーマンションはどれも同じような部屋」という概念を覆し、全室何らかのコンセプトをもった個性的な部屋を提供することにしました。それによってライフスタイルの提案までできるサービスを目指したのです。

さらにコンセプトるーむには、従業員の仕事の満足度を高める狙いもありました。私の持論は「サービス業で成功するには、お客様と従業員の満足を両翼で考えること」。ですが、この業界の仕事は単調なものが多く、ただ毎日こなしていく業務になりがちです。さらにコロナで環境も悪いとなれば従業員は疲弊していく一方でした。

そこで社員がもっと業務にクリエイティブに取り組めるようにしようと考えました。コンセプトるーむというサービスがそこに合致して、社員一人ひとりがアイデアを出し、それぞれ発案者が中心となって部屋づくりを進めるという全員参加型のスタイルが生まれたのです。

おかげさまで社員が仕事に不満をもって退職するケースはなくなりました。皆やる気に満ちていて、今の顔ぶれが創業以来のベストメンバーという実感もあります。
ユニィディオと出会ったときは、どのような課題を感じておられましたか?
あの当時の課題は2つあって、1つがすでに動き出していたコンセプトるーむについて、どうやってマーケットに広めていくかということでした。効果的かつ効率的に、当社の新しい取り組みを世間に伝えたい。その思いで、いろいろなブランディング会社に相談もしていました。そしてもう1つが、ブランドの新しい方向性を形にする、リ・ブランディングの必要性です。

実は5年前にもブランディング会社に入ってもらって、すでに1度「東京コンシェルジュ」のブランディングに取り組んだ経緯がありました。ですが当時のメンバーはほぼ退職しており、激動の時代を経て世の中も当社も大きく変化しています。私の中で、今こそ新しいブランディングに取り組むべきという思いがありました。ユニィディオさんに出会ったのは、まさにその2つのタイミングが重なったときでした。

ユニィディオさんに依頼するというのは、山田社長に初めてお会いしたその日に決めました。不動産業界に特化している会社なので、きっと私達の悩みも理解してもらえると期待してのことです。様々な業界を扱っている会社は経験が邪魔をして、不動産業界特有の悩みに理解が進まないというデメリットもあります。

それにユニィディオさんは、ただブランドをつくるのではなく、完成したブランドをいかに世の中に伝えていくかというところまで見据えてくださっていました。この会社なら、安心して当社のブランディングをお任せできると思いました。

実際にユニィデイオさんと仕事をしてみると、すごく良いパートナーシップが築けているという実感があります。

ブランディング会社は2種類あると思っていて、1つが決まった型を押しつけようとするタイプ。もう1つが私達の言うことに何でも迎合するタイプです。でもユニィディオさんはちょうどその間でバランスがいい。私達に寄り添って理解してくれるけれど、私と意見が違ったときもプロとしてはっきり自身の考えを述べてくれる。

当社とユニィディオさん、双方の担当者同士が意見をぶつけ合って、真剣勝負でプロジェクトに取り組んでいる様子を見守っていると、実に頼もしいなと感じました。その結果として、文字やデザインだけではなく、ブランドに込めた想いまでしっかり形に残せたという実感もあります。
今回プロジェクトをご一緒させていただいて、何か御社に変化はありましたか?
一番の変化は、マーケットに伝える力が目に見えて高まったことです。ブランドはつくって終わりではなく、それが世間に浸透するまでやり抜かなくてはいけない。そのためには社員一人ひとりが日々の業務の中で、「私達はこういう会社です」と伝えようという目的意識をもつことが大切です。

たとえば、今は電話をとるときにも「お電話ありがとうございます。暮らしを支える東京コンシェルジュです」と言ってくれたりなど、いかに短い時間でお客様に自分たちのブランドの特徴を伝えるか、真剣に考えてくれています。さらに各自の取り組みを朝礼で発表して、互いに刺激し合いブラッシュアップもされています。

これまでそういったことは、お客様とやり取りをする特定のメンバーだけが考えていました。ですが今は、たとえばお部屋メンテナンスのスタッフなども、人と接するときは自分がブランドの広告塔なんだという意識を持ってくれています。まさにブランディングについて全社の意識が大きく変わり、実践するところまで落とし込めました。これは当社にとって大きな財産といっていいでしょう。

それにブランディングという共通の目標ができたことで、社員みんなの仕事が楽しくなったのではないかとも思います。その点もユニィディオさんとの出会いに感謝しています。
最後に今後の展望についてお聞かせください。
コンセプトるーむは全部で500室ある中の、実はまだ1割くらいしか完成していないです。残りの9割は、社内の意見も取り入れますが、もっと世の中の色んな企業様とコラボして作っていこうと考えています。

直近でいうと、アナウンサーの方々と協力して新しいコンセプトるーむを作りあげました。これはアナウンサーを目指して上京した人達の利用を想定した部屋ですが、アナウンサーの団体の方から声をかけていただいて実現しました。

他にも面白いコンセプトとしては、一見インテリアのような健康器具を販売する企業様とコラボしたお部屋もあります。ゴルフの練習ができる部屋や、お酒を飲む楽しさが感じられる部屋など、現在も各メーカー様と話し合って「こんな部屋があればいいな」というアイデアを形にしようとしています。

各企業の商品やサービスの宣伝になるということで、コンセプトるーむはBtoBのサービスとしても走り出しました。これからも様々な業種の企業様と、どんな面白い部屋が作れるかディスカッションしていきたいです。ご興味のある企業様がいらっしゃったら、ぜひお問い合わせお待ちしております!

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