No.18
株式会社マークス不動産KOJI HANAHARA
人の心に訴える新しいイメージを作る力が、ユニィディオにはあります。
- 会社概要
- 株式会社マークス不動産
代表取締役 花原 浩二
東京都中央区日本橋本石町3-1-2 FORECAST新常盤橋4階
TEL 03-5299-7791 - 2016年総合不動産業を創立以来、事故物件を扱う「成仏不動産事業」を中心とした不動産売買を手がける。「不動産の可能性を追求し 世の中の困りごとを解決する」をVISIONに掲げ、業界内で敬遠される難解な問題に挑み続けている。
- https://marks-house.jp/
- 代表取締役 花原さんの経歴
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阪神淡路大震災を経験し「地震に負けない家を作りたい」という思いから、大学卒業後に大手住宅メーカーに入社。入社後はお客様にご提案する住宅が人命救助を担っているという感覚を持ちながらも、新入社員時代に配属されたニュータウンがオールドタウン化していく。そんな中、不動産を“つくる”だけでなく“活かす”ことに挑戦したいと考えてマークス不動産を設立。世の中の役に立つという強い使命感をもって事業運営を行っている。
- 初めに御社の事業内容についてお聞かせください。
- 当社は「不動産の可能性を追求して、世の中の困りごとを解決する」をテーマに、総合不動産事業を行っています。
そのなかでもメインの事業となっているのが、成仏不動産です。事故物件の問題を抱えている方々のお役に立ちたいという思いでスタートした事業で、事故物件の買取再販を通じてマーケットを育てることに力を入れています。
成仏不動産は1件の事故物件の買取相談をきっかけとしてスタートしました。世間で敬遠されがちな事故物件というものを、もう一度社会で役立てたい。まさに当社が掲げている「世の中の困りごとを解決する」という理念を体現できるビジネスだと思いました。まだ立ち上げて3年半ほどの比較的新しい事業ですが、事故物件といえば成仏不動産と認知されるまでになったという自負はあります。
さらに現在は、葬祭事業者サポート事業も好調です。葬祭事業者様の多くは社内に宅建免許を持った人材がいないので、不動産の相続のニーズが出てきても、自社で取引を完結できません。そこで当社が、不動産事業のアウトソーシングという形で、葬祭事業者様の不動産のお取引をサポートさせていただいております。
- ユニィディオと出会った頃は、どのような課題を抱えておられましたか?
- ユニィディオさんと出会ったのは、成仏不動産を立ち上げて1年ほど経った頃です。世間が事故物件に抱いているネガティブなイメージをどう覆すかが、当時の重要な課題でした。
新しいイメージを発信して成仏不動産を伸ばしたいという熱意だけはありましたが、情報発信の知識も無いし、ブランディングの適切なサービスや業者も知りませんでした。そこでホームページの制作ができる人材を採用したのですが、今思えばこれがあまり良くなかったですね。とりあえず自分たちでやってみようと取り組んだのですが、ホームページは思ったような出来にならず、それを修正していくのに2年、3年と時間をかけて、結果的に大きな遠回りになってしまいました。
ユニィディオさんは、そんな迷走状態だった私達の手をとり、1つずつ確実に軌道修正してくれたんです。しかも成仏不動産の事業はまだまだ成長途上だったので、打ち合わせで決めた方向性が、次の打ち合わせでは変わっているということも度々ありました。ユニィディオさんはそんな事業の変化に足並みを揃えて、その都度ごとに細部を修正しながら、ブランドを形づくってくれました。まさに二人三脚で事業開発とブランディングを一緒に進めることができたのです。
- ユニィディオの印象はいかがでしたか?
- まず強く印象づけられたのは、ユニィディオさんのクリエイティブのセンスの良さでしたね。当時の成仏不動産のブランディングにとって、それは重要なことでした。事故物件のネガティブなイメージを覆し、世間の人の心に訴える新しいイメージを作り上げるには、何よりもセンスの良さが必要だったからです。
さらに一緒に仕事をしていると、ユニィディオさんのコミュニケーションも心地よく感じました。コンサルティング会社にありがちな強引さも無いし、受け身でこちらの指示待ちというわけでもない。当社の意見や理想もしっかりと受け止めながら、ブランディングのプロとして積極的に提案もしてくれます。
コミュニケーションの取りやすさという点では、ユニィディオさんが住宅・不動産専門であることも大きかったと思います。不動産業界の共通言語を理解したうえで提案してくれるので、非常に有益な意見交換ができました。また不動産業界をよく知っているブランディング会社だからこそ、他社には無い、当社ならではの魅力や個性を分かってくれたんだと思います。
私自身、ユニィディオさんと打ち合わせを重ねるうちに、頭の中でぼんやりとしていた思いをはっきり言語化することができました。成仏不動産という事業の本質をしっかり掴めたことは、大きな成果だったといえるかもしれません。
- ユニィディオと協働してから、何か御社に変化はありましたか?
- やはりホームページが、これまでとはまったく違ったものになりましたね。ユニィディオさんにお願いしたのは成仏不動産のサイトと会社のコーポレートサイトですが、どちらも自社が何をしたいのかがストレートに伝わる内容になりました。
それによって、まずお客様の反応が変わりました。サイトを見て「この会社にお任せしたいと思った」といって相談に来ていただけるようになったんです。コーポレートサイトのリニューアルによって法人提携も今急激に件数が増えていますし、変化ははっきりと目に見える数字として表れています。
さらに大きな変化を感じるのは、採用の場面においてです。これまでは当社が何をする会社なのかよく分からずやってくる求職者も多かったのですが、今はどんな会社でどう世の中の役に立っているのかを理解したうえで、当社を志して来てくれます。面接で話をしていても、ちゃんと当社のことを分かってくれていると思って嬉しく感じますね。
会社の魅力や価値というのは、実際にサービスを利用したり、そこで働いてみないと分からないのが普通だと思うんです。でもホームページを見ただけで会社の魅力や価値がしっかり伝わるのが、ブランディングの力なんだと実感しました。
ユニィディオさんの制作するホームページは、奇をてらった一過性のものではありません。時代に左右されない、もっと本質的な会社の価値を訴えるものです。我々不動産会社の事業内容というのは一般の人には分かりにくいかもしれませんが、ユニィディオさんに制作していただいたホームページからは、世の中の役に立ちたいんだという我々の根幹の思いが伝わってきます。
売るモノや事業内容は将来的に変化することもあるでしょう。ですが運営する会社の思いはいつの時代も変わることはありません。ブランディングでは、それをお客様に伝えることが大切だと思うのです。現在の成仏不動産や会社全体が成長できているのは、まさにそれが実現できた結果だと考えています。
- 最後に今後の展望についてお聞かせください。
- 当社の本来の目標は「不動産に関するあらゆる困りごとを解決する」であり、現在好調の事故物件の事業もその一画に過ぎません。ただし、いきなり手を広げるよりも一点ずつ突破していくほうが確実なので、次もピンポイントで事業を伸ばしていく予定です。
実際に今は葬儀社様のサポート事業が伸びていて、当社の売上構成も成仏不動産だけでなく少しずつ変化してきています。何か1つの事業に集中して取り組んでいると、自ずとその周辺の困りごとに気づくようになって、次のビジネスのヒントが見えてくるものなんですね。
その流れで、今後は「介護×不動産」の事業を見据えています。成仏不動産から始まって、葬祭事業者様との関わりから総合エンディング事業というものが見えてきました。そうすると死後だけでなく、その人の生前の在り方から考えるようになります。結果として介護というテーマに行きつくのは、ごく自然な流れといえるでしょう。
介護が抱える問題の先には必ず、葬儀と相続の問題が出てきますが、今はそこの連携がうまく取れていません。もちろん葬祭事業者様から介護事業者様に働きかけるのは不謹慎というイメージもありますから、仕方がない側面はあります。だからこそ、その2つの点を繋ぐ架け橋が必要なのであり、当社がその役割を担えればと考えているのです。
現在は人と人を繋ぐ役割も、多くはインターネットが担っています。私はこの時代にあえて紹介という形で、人が仲介することに価値があると考えているのです。介護事業者サポート事業では、私のそうした理想を形にできればと思っています。
1つの仕事が持つポテンシャルというのは、本来とてつもなく大きいものです。例えば飲食店には食事を提供するだけでなく、人と人とのコミュニケーションが生まれる場としての役割があります。当社はこれからも各業界のそうした潜在的な価値に注目しながら、点と点を繋ぐ役割を担っていくことを目指します。