INTERVIEW

No.21

株式会社大五KENTA OCHI

ユニィディオは一切妥協せず、我々と同じレベルの想いでぶつかってきてくれます。

会社概要
株式会社大五
代表取締役社長 大地 健太
大阪府大阪市西区阿波座2丁目4-23 西本町大五ビル
TEL 06-6531-2931
創業以来半世紀以上、関西圏で建築関連資材や設備機器を扱う商社として事業を展開。近年、世の中のニーズに合わせて、販売のみならず施工にも力を入れ、「パナソニックのプロ」と「施工のプロ」の両輪体制となる「エンジニアリング問屋」として住宅から非住宅まで取り組んでいる。
https://daigo-inc.co.jp/
代表取締役社長 大地さんの経歴

大学卒業後、松下電工(株)(現パナソニック ハウジングソリューションズ(株))に入社し、ものづくりや営業の基本を学ぶ。2004年に(株)大五入社後は、経理・営業・企画に従事。その後専務取締役を経て、2021年に父である大地庸元氏(現会長)より事業継承し、三代目社長となる。「未来への挑戦」がモットー。

初めに御社の事業内容について教えていただけますか。
当社はパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社のマザー代理店として、住宅・非住宅の建築資材の卸売と専門工事のご依頼を受けて、50年以上お客様の空間づくりをお手伝いしてきました。

元々は資材の卸売だけだったのですが、次第にそれに付随する工事も求められるようになったので、状況に応じて事業領域を広げてきた形です。現在は専門工事のほうにも力を入れていて、様々な領域で施工を手がけています。それらの専門知識やノウハウを活かして、関西の街づくり全般に貢献できる会社でありたいと考えています。

また、昨年から新しくサウナ事業も展開しており、本場フィンランドのメーカーの商品を取り寄せて、販売から施工まで請け負っています。大阪・阿波座にショールームとしてサウナスタジオも開設しました。
ユニィディオに依頼した当時の、御社の課題感についてお聞かせください。
ブランディングは、私が社長に就任して真っ先に取り組んだ課題です。以前から会社の経営理念はありましたし、それに従った行動もとってきましたが、もう少し明確にしたいという感がありました。

例えば会社のホームページを刷新するにしても、「こういうイメージを打ち出したい」という軸が無いと、デザインの方向性も決められません。対外的にどのような会社だと認識してほしいのか、当時ははっきりした形が無かったんです。私達の存在意義や社会的な目的、明確なビジョンを共有することは、かねてからの課題でした。そこで、ユニィディオさんの森専務にぜひお力を借りたいと思って連絡すると、すぐにいらっしゃってミッション・ビジョン・バリューの策定を提案してくださいました。

森専務は、以前お得意先から紹介してもらい、非常に信頼のおける方という印象が残っていました。そのため、ブランディングに取り組むと決めたときにユニィディオさんの名前が真っ先に頭に浮かんだんです。
当時のユニィディオの印象はいかがでしたか?
ユニィディオさんは、私の想いを真摯に受け止めてくれたというところに感謝しています。さらに強く印象に残っているのは、ただこちらの言うことに迎合するのでなく、より良いものにするために本気でぶつかってきてくれたことです。

こちらの言うことに「そうですよね」と合わせて、ブランディングでもホームページでも、それで全て作ってしまうこともできると思うんです。でもユニィディオさんにはそういう妥協が一切ない。言うべきところでは、ちゃんとプロとして「いや、それは違います」と言って議論を闘わせることができる。

ユニィディオさんは、私たちと同じレベルの想いで真剣に取り組んできてくれました。そうじゃないとお互いに納得できるものは生まれません。そういう点で、本当にユニィディオさんにお願いしてよかったなと思いますね。

また、クリエイティブの面でもユニィディオさんの仕事のクオリティには満足しています。ロゴのリニューアルなどは、変なものが出来上がってきたらどうしようかと内心ドキドキしていたんですが(笑)。完成したデザインは非常によく考えられていて、社員のみんなも喜んでいます。

スタンダードブックもかっこよく仕上げてもらいましたね。そもそも「理念を本にする」というアイデアが私達にとっては目から鱗で、そういった新しい提案も印象的でした。
プロジェクトを立ち上げた当初、社内の反応はいかがでしたか?
立ち上げ当初、社内のプロジェクトメンバーの熱意には驚かされました。プロジェクトメンバーは公募だったんですが、正直5~6人も集まれば上出来かと思っていたんです。けれど、結果的に倍ほどの14人の意欲あるメンバーが集まってくれました。

本来の業務も忙しいなかで、何度もワークショップを重ね、メンバーがイキイキと真剣に取り組んでくれたことがとても嬉しかったです。そういう機会を与えてくれたことも、ユニィディオさんには感謝しています。

また、プロジェクトは、全社員に実施したヒアリングをもとにプロジェクトメンバーで検討を進め、その間私も何かあればすぐにメンバーに共有して歩調を合わせて進めることを心がけました。結果、ホームページのリニューアルまで含めると2年くらいかかりましたが、全社員の想いが詰まったミッション・ビジョン・バリューに仕上げることができました。

ユニィディオさんも当社のプロジェクトメンバーを尊重してくれて、個々の意見を吸い上げてスタンダードブックにも反映してくれました。メンバーの頑張りがしっかり形になって、とても満足しています。
プロジェクトをご一緒させていただいて、その後御社に何か変化はございましたか?
ミッション・ビジョン・バリューを作ったことで、社内で「挑戦」や「プロ」、あるいは「エンジニアリング問屋」という単語が聞こえてくるようになったんです。ただイメージとして頭のなかにあるだけでなく、言語化し、スタンダードブックという本の形で共有することの意義を感じましたね。

先日も、社内のミーティングで、「挑戦していきます」という言葉が出てきて、正直ものすごくうれしかったですね。社内に確実に理念が広がってきているんだと実感するエピソードでした。

ホームページは、面接に来てもらった求職者にもよく見られていますよ。「インタビューが印象的でした」や「会社の理念に惹かれました」など、人によって感想は違いますが、皆それぞれに当社の特長を理解してくれているのが伝わります。

まさに私が目指していた「会社が取り組んでいることの見える化」が、対外的にも実現できたと感じる瞬間です。当社がどのような会社なのかを、正しく理解したうえで応募してくれるのはありがたいですね。

また、ロゴのリニューアルに伴って製作した社章もプロジェクトメンバーのお気に入りです。当社の経営理念をしっかりと反映したうえで、シンプルで新しいデザインにしてもらっているので、皆がちゃんと毎日身に付けています。たまに私が忘れるくらいですかね(笑)。
最後に今後の展望についてお聞かせください。
今後は「パナソニックのプロ」と「施工のプロ」を両輪として、建材問屋の新しい形となる「エンジニアリング問屋」をさらに進化させていきたいですね。そして関西の街づくり・住まいづくりに、もっと貢献していきたいと思います。

今回のプロジェクトを経て、私自身の考え方にも変化が生まれました。例えば、昨年からサウナの販売、施工を手がけはじめたのですが、実は意思決定をするまえには迷いがあったんです。けれど私達の経営理念やブランドスローガン「空間づくりで、人に、喜びを。」に沿ったものだなと考え、サウナはやるべき事業だと結論づけました。

これからもユニィディオさんと一緒に作り上げたミッション・ビジョン・バリューが、当社の事業の方向性の判断軸になっていくと思います。また、一人ひとりが考え、行動するときにも、社員を正しい方向へと導いてくれるでしょう。

当社には長年脈々と受け継がれてきた経営理念があり、それはしっかりとミッション・ビジョン・バリューの根幹に据えられています。そしてミッション・ビジョン・バリューを策定したことで、当社の経営理念はより明確になり、バージョンアップされました。今後は新しい領域にも挑戦しつつ、今の事業をもっと発展させていきたいと思います。

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