No.02
スマートシステムストレングスHIROYUKI ABUTANI
ユニィディオのおかげでミラクル街道を歩ませてもらいました。
- 会社概要
- スマートシステムストレングス
主宰者 油谷 浩之
〒663-8201 兵庫県西宮市田代町1-36
TEL 0798-78-2016 - 「想像を超えた自分になる」をテーマに、理想を共有するパーソナルトレーナーがデータに基づき、一人一人の最適なプログラムを構築。アスリートから、キッズ、シニアまで、3世代に対してトレーニングによるココロとカラダの健康維持に努めている。
- http://smart-strength.com/
- 主宰者 油谷さんの経歴
-
関西学院大学卒業、大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士前期課程修了。中学・高校・大学とアメリカンフットボール部に在籍。卒業後は沖縄で、ホテル勤務の傍らトライアスロンに挑戦。その後、トレーナーとして活動を始め、現在はスマートシステムストレングスを主宰。
- ブランディングをする前の状況や、
ユニィディオに何を期待していたのかをお聞かせいただけますか?
- 当時は2店舗でトレーニングを行っていて、新しいラボを開くというタイミングでした。その前に、簡単なホームページを別の会社で作ってもらっていましたが、2年位ほったらかしにしていたのですよ。公開ボタンを押すだけだったのですが、デザインが合わないのか何かが気に入らなくてボタンが押せなかったのです。
そんな時、懇意にしていた人から、現状の活動内容と表現が上手くいっていないので、マッチングできる人として山田さん(ユニィディオ代表取締役)をご紹介いただいたわけです。
最初にお会いした時は、ホームページをリニューアルしてもらえれば良いかなくらいの軽い気持ちでした。そしてお会いして、今の活動や、これからどんなことにチャレンジしたいかなど、僕の考えをいろいろ聞いていただきました。
そして、ご提案いただいたのが制作物をつくるということではありませんでしたね。
- 最初のご提案は、
ビジョンをチーム内に浸透させていくという内容でしたがいかがでしたか?
- お話しを聞いて、霧が晴れたのですよ。
どこを目指して行くのかを、僕の頭だけに止めておくのではなく、チームのみんなにもそれを分かってもらうこと。そして、みんなが何をどう考えているのかを出し合うところから始めましょうという提案でした。
最初は僕だけで思いを話して、次は僕と主要なメンバーで、その後は全員でというワークショップ型のプログラムでした。中身をちゃんとしてから外見というかデザインを変えたほうがいいでしょうという話を聞いて、なるほど、それを確認するのが一番大事なことだと気がつきました。
その時に分かったのです。何で、今までホームページをオープンしなかったのか、公開ボタンを押さなかったのか。要は面構えだけで、なんとなく表玄関だけがきれいに整っていて、中身が何もできていなかった。いわば張りぼて状態だったので僕は納得いかなかったのでしょうね。
- 実際にプログラムをやってみていかがでしたか?
- ワークショップでみんなが記入した用紙、あれまだ部屋の壁に貼ってありますよ。(笑)
ワークショップをする前は、僕も考えがフラフラすることがあって、僕がフラフラするとみんなも余計分からなくなって。今までは、その都度みんなでどうしようと悩んでいましたが、ワークショップ後はそれがなくなりましたね。
何かものを決める時に、どういう人がターゲットなので、自分たちは何を身につけるのか、どういうスタイルを貫くべきかという統一の方向性ができました。
例えば、備品ひとつ買うにしても、ターゲットは、どういうブランドを持たれている方で、年齢層はどの位で、その人のライフタイルはと考えると、自然と選択肢が決まるようになりました。
もう僕が、とやかく言わなくても、同じ意識で物事が進むようになりました。
- 意思統一が図れたということですが、
お客様や周りの方の反応はどうですか?
- いや、それはもう全く変わりました。ワークショップの後、HP、パンフレット、リーフレット、名刺など作っていただきましたが、統一感ができてブランド力が上がったと思いますね。
紹介が多くなり、良いお客様から声をかけていただけるようになりました。「ここ、いいから」と誰かを連れてきても、パンフレットを渡しても、ホームページを見ても、「こんな凄いところ行っているの」と言われるそうです。トレーナーもチームに誇りが持てるので、それがお客様に伝わり、さらにお知り合いの方にも伝わるという理想的な流れになっていますね。最初の頃は、僕らのことを知ってもらわないと誤解を生むので、一見さんお断りにしていましたが、今は紹介が紹介を生む会員制クラブのような意味合いに変わりつつあります。
オープンした当時は、スポーツ選手が多かったのですが、今では高校生・中学生も来るようになりました。スポーツ推薦がとれたが、今の体力ではおぼつかないので、ここで鍛えてから入学したい。スポーツ留学するけど海外の子と遜色ないように鍛えたいとか、そういう需要も出てきましたね。
僕は正直、山田さんには失礼かもしれませんが、 ホームページとかパンフレットとか信用してなかったのですよ。誰が見るのだと。
それが、みなさん、ちゃんと見ているのですね。結局、見る側も賢くなっていて、張りぼてか張りぼてじゃないか、つくりこみで分かるのでしょうね。
友人からは「あのホームページ凄いな!どこに頼んだん?あの写真はわざわざスタジオまで行って撮ったん?」って聞かれて、「そうや、スタイリストさんまで付けてくれたんや」って答えています。(笑)
- ブランド構築を行う過程の中で苦労されたことはありますか?
- 外堀を埋められた自分たちを、恥ずかしくないようにすることに今でも苦労しています。もともと汗臭い体育会系のお兄ちゃんたちの集まりですからね。新店舗がオープンする前に、ちょっとでも太ったらダメとか気は使いましたよ。
どっちが先かですけど、最初はやっぱり想いが先じゃないでしょうか。想いが先でカタチをつくり、出来上がったカタチに自分たちの想いを近づけていくという。
僕は正直、こだわりたい人だったのですよ。仕事についてもこだわりたい、施設にもこだわりたい、ホームページにもこだわりたい、だからホームページオープンの公開ボタンが押せなかったのですね。それは作った人が悪いのではなく、僕らがああしたい、こうしたいというのをお伝えしきれなかった、完成のカタチが見えていなかったということなのです。
今回、ホームページやパンフレットを一緒に作らせていただいて、非常に自分の仕事においても勉強になりました。口だけで、こんなトレーニングが向いていますよと言ってもピンとこないのです。やっぱりカタチにして見せて、その人の琴線に触れる何かを用意しないとダメだなと。
ライザップさんもそうですが、カタチがはっきり見えるものは信用してもらえるし人も集まってくる。そのためには労力もお金も必要ですし、そういう投資もしていくべきだなと思いましたね。
- 最後に、これからのことをお聞かせください。
- 世の中は超高齢社会に向かっています。その中にもうひとつ足かせがあって、少子化です。この大きな流れの中で、何か変えないと、日本は国としての体をなさなくなると思っています。一番のキーワードが、高齢者がいつまでもイキイキと健康で、その方の経験値を社会にどれだけ還元できるかということにあると思います。
このイキイキと健康に生きるということは僕らが関われる領域なので、何とかしていきたい。そして、高齢者は体力が弱っていきますから、若い子たちがその人たちを担ぐ必要もあります。
以前は若者4人で高齢者を支える騎馬戦型とか2人で支える担ぎ上げ型とか言っていましたが、今後は間違いなく1人で支える肩車型になります。おんぶではなく、もっと不安定な肩車型です。その時の担ぐ側の、すなわち子供たちの体力をつけておかないと、これまたとんでもないことになります。高齢者を担ぐ人間がパワフルでないといけません。
僕が指導したかったのはトップアスリートだけではなく、子供達と高齢者です。特に、高齢者には元気になってほしい。今までどれだけ社会に貢献できたか分かりませんが、僕がトレーナーとしてここにいるのには意味があると思います。
今、メインターゲットしているのは40代の女性です。それは、上のシニアと下の子供たちをつないでいく媒介役となる存在だからです。女性は長生きですし、コミュニケーション力もありますから、女性に元気になってもらうことは日本全体の活力につながると思います。
これからもチャレンジしたいことはたくさんあるので、ユニィディオさんにまた協力いただきたいと思っています。何しろ、今回のことは僕らにとっては、ちょっとミラクル街道を歩んでいるような感じでしたから。ここまで変われるものかと。これからも、末長いお付き合いをお願いします。