CASE

株式会社エイワハウジング

「ブランドを成長させるって、こういうことなのかなと感じています。」

大阪市内を中心に、20年以上にわたり地域密着で新築住宅事業、不動産事業を手がけるエイワハウジング様。家づくりでは、ご家族それぞれの幸せを実現することを第一に、仕入れから設計・施工・販売すべてを自社一貫体制で提供されています。

以前はコストを抑えた家づくりでどちらかというとローコスト寄りの販売戦略をとられていましたが、「住宅」というモノを売る考え方から「暮らし」というコトへ提供価値を転換していこうと事業の方向性が変わっていくタイミングでブランディングに着手。

事業ブランドとして分譲ブランド「LIVONE(リボン)」の構築をするのを機に、さらなる組織強化のために経営理念の策定、バリューブックの制作と、これからの企業成長の基盤となるプロジェクトを続けていきました。

ブランドスローガン

人員増強とともに社内の求心力を高め、ベクトルを揃えるために、もともとあった社是からミッション、ビジョン、バリューを策定し経営理念を再構築。全社員を巻き込んだワークショップ形式によって自分たちが向かう方向を定めることで、いつでも立ちかえることができる拠り所となっています。

経営理念の再構築後には具体的な行動指針も策定。抽象度の高い経営理念を、より具体的にわかりやすい行動レベルの指針に。さらには、それらを日常的に目にすることができるように、携帯できるバリューブックに落とし込みました。

会社の成長に伴い、仕入れ、営業、設計、工務、企画などのスタッフが増えていく中でも組織がばらつくことなく強固なつながりを保てるように活用が進んでいます。

バリューブック

ブランド構築後はコーポレートサイトを制作。エイワハウジング様の家づくりはお客様一人ひとりにとってオンリーワンの家づくりを実現することであるとのメッセージをきちんと伝え、共感いただけるようにコンテンツを配置。大幅なリニューアルや細かな改修などを重ねながら、決してつくりっぱなしではなく市場からの反応を見ながらより効果的なものにしていくための運用を続けています。

ブランディングを機に社外へのブランド発信を強化するための企画、販促チームを社内に発足。企画、デザイン制作、撮影等を自社内で行うことで情報発信のスピードを高め、顧客とのコミュニケーションを活性化させる取り組みをされています。

最後に、企画部の石川様にこれまでのプロジェクトについてお話しをお伺いしました。

「ブランドは今までそこまで意識していなかったですね。"会社=ブランド"と思っていたので我々が行った事業のブランド化という発想がなかったですね。事業の目的はコンセプトをしっかり伝えることや、設計がいる意味ってどんなことなのか。そういったことも含めて、家づくりへの想いも伝えていく必要があると感じていたので、ブランディングは最適だと思いました。

『LIVONE(リボン)』というネーミングもロゴの見せ方も"ひとつの家族に、ほかにはない暮らしを。"というスローガンも含めて、お客様にも社員にも伝えやすいなと感じています。定着もしていってますし、ブランドが会社を引っ張ってくれているんじゃないかと感じるくらいしっくりきています。

見せること、しっかり伝えることによって、家づくりに対するさまざまな想いを持ったお客様が増え、お客様の層が変わってきたなと感じています。それと社員のメンバーも明るくなった気がします。これからお客様が増えたときにブランドとして発信していることと自分達の仕事の姿勢がずれてはいけないと考えるようになったんだと思います。

これからもお客様や社外の声をもっと聞いて、社内に反映していきたいですね。やっていけばお客様の満足度もわかりますし、足りない部分を洗い出すきっかけにもなるでしょうし。それがさらなる強みにつながっていきます。そうしてブランドを育てていきたいですね。」