もりぞう 株式会社もりぞう
- 業種
- 注文住宅
国有林である“木曾ひのき”を使った、長寿命で快適な「100年住み継ぐ家」を日本各地で展開するもりぞう様。関東を中心に、現在レオパレスグループの一員として注文住宅の設計・施工・監理を行っています。企業の転換期からさらなる成長へ、社内の意思統一が必要であると判断。自社のブランドについて全社員に共通認識を持ってもらうため、経営者と社員の方々を巻き込んで、企業理念策定を中心としたインナーブランディングに取り組みました。
経営者の想いから理念を再構築し、インナーブランドを強化
企業フィロソフィーの定着や社内のコミュニケーションに不足を感じていたもりぞう様。オーダーは社員一人ひとりが誇りを持てる“ナンバーワンの会社”にしていくためのインナーブランドの強化、企業理念の再構築でした。そこではじめに経営者へのヒアリングを行い、もりぞうの使命、目指す未来、大切にしている価値観を語っていただきました。その中で出てきたのは「100年住み継ぐ家をつくり“森”を守ること」「最高の木材を使った“家づくり”」「個を尊重し、長所を伸ばす“人”へのこだわり」の3つでした。これをMission、Vision、Valueのフレームに整理し、一言で表す言葉として、『森に、人に、日本一の誇りを』というステイトメントを作成しました。
ワークショップで「56」の行動規範を策定
経営者ヒアリングより策定したMission、Vision、Valueから、具体的に落とし込んだ行動規範を定めるワークショップを行いました。全国から事業の中心となる社員を集めて実施。理念に基づいた行動とはどのようなものかを考え、「個人の問題をチームの問題として捉える」「お客様と一緒に創り上げることを喜びとする」など多くの意見を出し、まとめていきました。そして7つのカテゴリー・56の文章からなる行動規範が完成。回数を経るにつれ、社員の方々も熱を帯びていき、納得度の高い仕上がりとなりました。
企業理念をまとめたハンドブック『もりぞうWAY』
約3ヶ月をかけて、経営者と社員の方々の想いの詰まった企業理念が完成。さらにいつでも自社の目指すものや、あるべき姿を確認できるよう、企業理念を一冊にまとめた『もりぞうWAY』を作成し、全国の社員に配布しました。日常的に社員の方々が手にとって振り返ることができるよう、文庫本サイズになっています。
企業理念を行動に直結する「身近な存在」に
理念構築後は、ワークショップに参加した社員が全国の所属支社に『もりぞうWAY』を持ち帰り、理念の定着を進めました。社員が自発的に勉強会を開くなど、自社の理念について学ぶ機会が設けられるように。またそれまで各支店で異なっていた朝礼についても、毎日理念を考える時間が取られるように変わっていきました。社内の価値観が統一された結果、もりぞう様では理念を「言える」だけではなく「行動に反映できる」ようになったのです。再構築したこの理念は、現在社内全体に深く根付いています。