2023.05.12/Fri

SNSマーケティングのコツを3ステップで徹底解説!効果的に運用する戦略とは

SNSマーケティングとは、SNSを利用して商品やサービスが売れる仕組みをつくることです。

SNSは、いまや全世代で情報収集のツールとして使われています。

中小工務店においても、マーケティングにSNSを活用しない手はありません。

とはいえ

「SNSが売上につながっている実感が湧かない」

「売れる仕組みを構築する方法がわからない」

と悩む経営者は少なくありません。

 

この記事では、SNSマーケティングの基本と、効率的に運用するためのコツについて解説しています。マーケティング戦略で考えるべきポイントもお伝えしていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

今日から使える実践のコツを抑え、工務店のSNSマーケティングを効率化させましょう。

SNSマーケティング運用の基本

はじめに、SNSマーケティングについて、基本的な概要をおさらいします。

 

情報ツールとしてのSNS

SNSマーケティングが重要視されている背景には、若い世代だけでなく幅広い年齢層でSNSが広く利用されるようになった事情があります。

令和3年の総務省の調査では、インターネット利用者の7割近くがSNSを利用しているデータが発表されています。

『SNSの利用状況(個人)/インターネット利用者に占める割合』より

年代別データの、40代でおよそ87%、50代でおよそ79%と、比較的年齢層が高い世代にも利用者が増えていることも着目すべきポイントです。

さらに、SNSの利用目的として、全体の63%の個人が「知りたいことについて情報を探すため」と回答しています。

『SNSの利用目的(個人)/SNS利用者からの回答(複数回答)』より

このことから、世代を問わず、多くの日本人が情報収集ツールとしてSNSを利用していることが分かります。

参照元:総務省『令和3年通信利用動向調査』

 

SNSマーケティングの手法

SNSマーケティングでは、様々な手法で多角的にユーザーにアプローチすることが可能です。

以下に、SNSマーケティングの主な手法を紹介します。

・SNSアカウント運用

・SNS広告

・インフルエンサーマーケティング

・SNSキャンペーン

・ソーシャルリスニング

 

それぞれの特徴を、簡単に把握しておきましょう。

 

SNSアカウント運用

SNSのアカウントを持ち、企業や商品にまつわる情報を継続発信していくことを運用と呼びます。

コンテンツを投稿してユーザーとの接点を量産し、企業や商品のファンになってもらうことを目指す手法です。

コメント機能を活用して、気軽にユーザーの意見を集められるのもSNSアカウント運用の利点です。

 

SNS広告

どのSNS媒体でも、それぞれ独自の広告掲載が可能です。

SNS広告のメリットには、下記のような特徴があります。

 

・画像や動画を利用できるため、視覚的に訴求しやすい広告になる

・広告を表示させるユーザーを、年齢・性別・興味関心など細かく設定できる

・広告から自社のアカウントに誘導できる

 

SNS広告は、Web広告の主流であったリスティング広告よりも、さらに的を絞ったユーザーにアプローチできる効率的な手段です。

 

インフルエンサーマーケティング

SNS上で影響力の大きいインフルエンサーと様々なコラボレーションをして、企業をPRしてもらうマーケティング施策をインフルエンサーマーケティングと呼びます。

例えば、人気のあるインスタグラマーに商品を実際に利用してもらい、感想を投稿してもらうなどの方法があります。

 

インフルエンサーマーケティングについての詳細は、下記の記事でもご覧ください。

『インフルエンサーマーケティングの実践方法は?利用すべきSNSや手順をご紹介』

 

SNSキャンペーン

SNS上でユーザー参加型のイベントを行い、認知度アップや集客につなげる手法をSNSキャンペーンと呼びます。

例えば、「#(ハッシュタグ)」機能を活用し、特定のキーワードをつけて投稿したユーザーにプレゼントを行うなどの方法があります。

 

ユーザー自身が参加しメリットを体感できることから、企業との距離を縮めやすい手法です。

また、SNSキャンペーンをきっかけに、いわゆる「バズる」と呼ばれるような大きな話題になれば、一気に企業をアピールできる機会になります。

 

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNSに投稿された情報から消費者の生の声を収集し、企業の運営に活用するマーケティング手法です。

 

ユーザーのフォロ―やコメントなどから、下記のようなことが分析できます。

・自社の商品がどのように評価されているか

・どのようなユーザーに利用されているか

 

ソーシャルリスニングでは、自社のアンケートなどでは得られない、消費者の本音とリアルな利用状況を知ることが可能です。

 

SNSマーケティングの3つのメリット

SNSには、他の宣伝媒体にはないマーケティングのメリットがいくつもあります。

ここでは、中小工務店やビルダーにも恩恵が大きい3つのメリットについて知っておきましょう。

 

[1]認知度を拡大させられる

SNSの特徴は、「利用者の多さ」と「情報スピードの早さ」にあります。

特に、SNS広告やインフルエンサーマーケティングによって企業情報を発信すると、ユーザーの目に留まる機会を一気に拡大させることができます。

 

[2]顧客ロイヤリティを高められる

顧客ロイヤリティとは、顧客が企業や商品に対して感じる「信頼」や「愛着」のことです。

企業とユーザーが気軽にコミュニケーションできるSNSは、アカウントへの信頼や愛着を育てやすいツールです。

 

顧客との信頼関係構築が経営のカギを握る工務店や建築不動産業においては、顧客ロイヤリティを高める意義は特に大きいでしょう。

 

[3]ブランディング効果がある

中小の企業であっても、SNSアカウントを上手く運用して人気になれば、事業規模を問わず、ユーザーから信頼される企業になり得ます。

さらに、基本的に投稿には費用がかからないことも、有効な企業ブランディングの手段になり得る理由です。

「私たちはこんな企業」という情報発信を短期的に繰り返し、ユーザーが企業のイメージをに触れてもらう機会を積み重ねられます。

SNSマーケティングの3つのコツ

SNSはうまく運用できれば中小ビルダーに大きな恩恵をもたらすツールであることには、疑う余地がありません。

しかしながら、ただアカウントを作ってやみくもに運用しているだけでは、なかなか売上効果にはつながらないでしょう。

そればかりか、企業の貴重な時間とコストを浪費してしまいます。

効果的にSNSを運用するためには、SNSの特徴を踏まえた「運用のコツ」を抑えるべきです。

 

中小規模の企業アカウントでも実践できるSNSマーケティングのコツを、下記の3つのステップにまとめました。

 

・しっかりと戦略を立てる

・フォロワー数を増やす

・売り込みに偏らない情報発信をする

 

次の章から、各ステップについて詳しく見ていきましょう。

SNSマーケティングのコツ1:しっかりと戦略を立てる

SNSマーケティングの最大のコツは「しっかりと戦略をたてること」です。

戦略がないと、SNSの運用自体が目的となってしまい、売れる仕組みを構築することが置き去りにされてしまいます。

まずは、以下の4つの項目を、明確にしましょう。

 

・SNSマーケティングの目的

・ターゲットの設定

・競合企業のアカウント調査

・定期的な振り返り

 

SNSマーケティングの目的設定

まずはSNS運用の目的を明確にしましょう。

抱えている課題などを元に目的を設定すると、投稿内容の方向性が定まりやすくなります。

 

例えば、工務店のSNS運用では下記のようなことが目的とされています。

・企業の認知度向上

・新規来場者の集客

・資料請求・問い合わせ数のアップ

 

SNSマーケティングで「最も達成したいこと」を整理すると、目的がクリアになるでしょう。

 

ターゲットの設定

次に、投稿を「誰に届けたいのか」を明確にしましょう。

 

SNSのターゲットを考えるときは「ペルソナ設定」という方法がおすすめです。

ペルソナ設定とは、年齢、性別、興味関心、ライフスタイルなどを詳細に設定した架空の人物を想像し、ユーザー像をイメージする方法です。

 

ペルソナ設定には、下記のメリットがあります。

 

・ユーザーが必要としている情報を考えやすい

・担当者間で意見を共有しやすい

 

投稿内容がブレないよう、ターゲット像を明確にしましょう。

 

競合企業のアカウント調査

競合他社が、どのようなアカウント運用をしているのか調査することは、戦略に大きく役立ちます。

同じ業種の企業がどのようにSNS運用を成功させているかを、分かりやすく把握できるためです。

 

・どんな内容を投稿をしているか

・どのSNS媒体で運用しているか

・いいね/コメント/シェアなどのエンゲージメント数がどれくらいか

 

などを参考に、自社のSNS運用の目標設定に役立ててください。

 

定期的な振り返り

効率的な運用のためには、定期的な効果検証が欠かせません。

振り返りを行うスパンを決めておき、どんな投稿がユーザーの心を掴みやすいのかを把握できるようにしましょう。

 

効率的に振り返りを行うためには「KPI」を設定しておくことがおすすめです。

KPIとは、目標を達成するために管理する数値のことです。

 

・増加したフォロワー数

・広告が表示された回数

・エンゲージメント数(いいね/コメント/シェアの数)

・コンバージョン数(問い合わせなどSNSの目標に至った回数) 

 

など、投稿毎に確認できるようにしておくと、振り返りしやすくなります。

SNSマーケティングのコツ2:確実にフォロワー数を増やす

SNS運用において、フォロワー数を増やすことは非常に重要です。

 

フォロワーの数が多いほど、いいねやシェアの機会が生まれ、運用効果を増幅させることができます。

また、多くのフォロワーに支持されているアカウントは印象が良く、信頼を得やすくなります。

 

フォロワーが直接の顧客になるかどうかにはこだわらず、しっかりフォロワー数を伸ばすことが売れる仕組み作りにつながると心得ましょう。

 

フォロワー数を増やすには、下記のような方法があります。

 

・細かい頻度で投稿する

・アカウント名やアイコンを分かりやすく設定する

・プロフィールで企業情報をしっかり記載する

・他アカウントへのフォローやいいねをする

 

ただし、フォロワー数を伸ばすための方法はSNS媒体によっても異なるため、運用するSNS媒体の特性をよく把握していく必要があります。

もし、各SNSの特性を掘り下げることが自社の負担になってしまうなら、運用の一部をアウトソーシングするなど、その道のプロを活用するのも賢明な手段です。

SNSマーケティングのコツ3:売り込みに偏らない情報発信をする

SNSマーケティングを成功させるコツは、売り込みばかりの投稿にしないことです。

従来の折り込みチラシなどのように「宣伝」媒体の感覚で投稿内容を考えてしまうのは、企業アカウントによくある失敗例です。

 

SNSでは、イベント情報や商品の宣伝などの売り込み情報ばかりを発信していると、ユーザーに敬遠されてしまう傾向があります。

 

ユーザーがSNSコミュニケーションに求めるのは、自分にとって有益な情報です。

アピールばかりの情報発信では、フォロワー数やいいねの数を伸ばせず、もったいないSNS運用になってしまいます。

 

・ユーザーに有益と感じてもらえる情報を投稿する

・ユーザーが参加できるSNSキャンペーンを企画する

・インフルエンサーマーケティングを活用し、第三者に企業をPRしてもらう

 

など、多角的な方法で、ユーザーとの接点を構築しましょう。

最後に

SNSは、うまく運用できれば大きなメリットを生む一方、ただ運用しているだけでは効果を感じづらく、時間とコストの浪費につながります。

特に、中小企業では、効果の出ないままSNS運用を続けることはリスクが大きいですよね。

売れる仕組み作りが目的であることを忘れず、コツを抑えた効率的なSNS運用が重要です。

SNSマーケティングを成功させるための3つのコツは、以下の通りです。

 

しっかりと戦略を立てる

確実にフォロワー数を増やす

売り込みに偏らない情報発信をする

 

はじめに戦略を考える際には、以下の4項目を設定しておきましょう。

 

・SNSマーケティングの目的設定

・ターゲットの設定

・競合企業のアカウント調査

・定期的な振り返り設定

 

戦略的にステップを踏み、売れる仕組みを構築できる効率的なSNS活用をしていきましょう。

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