2023.06.08/Thu
【最新版】インフルエンサーマーケティングの市場規模は?成長性も併せて解説
多くの企業がインフルエンサーマーケティングを活用しています。
ただ、
・自社でも導入したいけど本当に効果はあるのか
・市場規模はどれくらいなのか
・これから先も使っていけるのか
など市場規模や成長性に疑問を抱えている企業は多いもの。
本記事では、インフルエンサーマーケティングの市場規模や成長性を解説します。
インフルエンサーマーケティングの市場規模・成長性は?
結論ですが、インフルエンサーマーケティングの市場規模は2022年段階で615億円とされています。
また、2023年以降も市場は伸び続け2025年の段階で1,000億円まで成長すると予測されています。中でもYouTubeとInstagramの市場規模の成長性が評価されています。
最近では、TVで活躍していた芸能人がYouTubeやInstagramなどのSNSで活躍しているのをみていただくと分かる通り、SNSはこれから先もどんどん成長していきます。消費者の情報収集先がネット検索からSNSに変わってきているのもその要因です。
なぜインフルエンサーマーケティングの市場規模は成長するのか?
多くの市場が成長・衰退していく中で、なぜインフルエンサーマーケティングはこれからも成長する予測が立てられているのでしょうか。
・歴史がまだ浅い
・口コミの拡散が期待できる
・広告感がなく受け入れやすい
・ターゲティングがしやすい
それぞれ理由を解説します。
歴史がまだ浅い
そもそも「インフルエンサーマーケティング」という言葉が世間に認知され出したのは2010年ごろ。
あくまでも認知され始めてから10年ほどしか経過しておらず、参入している企業も多くはありません。これから先、多くの企業がインフルエンサーマーケティングを活用していくことが予測されています。
最近は大手企業もインフルエンサーマーケティングを積極的に活用し始めてはいますが、まだ力の入れ具合はネットよりも他メディアの方が強め。
一般企業でも勝てる領域がまだ残っていることがこれから先も成長していくと予測されている大きな理由です。
口コミの拡散が期待できる
今までのTVCMは消費者へ一方的に情報を届けるだけで終わっていました。
もちろん、TVCMをみて消費者が製品・サービスを使いオフラインで口コミが回ることはあります。ただ、今のSNSと比較するとその拡散力は期待できません。
SNSはハッシュタグやその他拡散機能がたくさん搭載されており、簡単に口コミや情報が拡散されるようになっています。
特にインフルエンサーマーケティングであればインフルエンサーのファンが拡散をしてくれるため、大きな拡散力を持ちます。
広告感がなく受け入れやすい
消費者はネット社会を生きているため、広告感を前面に押し出したクリエイティブに興味を示すことはほとんどありません。
むしろ広告感が強すぎると、
・これは広告だ
・通常の投稿が見たいのに
と、倦厭されてしまうこともあり得ます。これらの流れからTVCMから身を引きネット広告、そしてSNSでの拡散に注力移動をしている企業も多くいます。
インフルエンサーマーケティングではインフルエンサーが広告感をなくし本当におすすめしているように投稿をするため、スッと消費者に受け入れやすい特徴があります。
ターゲティングがしやすい
SNSは特にターゲティングがしやすいようになってます。
例えば、
・年齢
・性別
・居住地
など、インフルエンサーが抱えているファンの属性を見てマーケティングを依頼するかどうかを決めることができます。
普段、化粧品の投稿をしているインフルエンサーであれば化粧品のマーケティングがマッチします。また、ファンの年齢層が若ければトレンド系の化粧品を推せば大きな成果をあげられるかもしれません。
インフルエンサーマーケティングを成功へ導くポイント
市場規模が大きく、成長性に長けているインフルエンサーマーケティング。
しかし、何の戦略もなしにいきなり参入して成功するほど甘い市場ではありません。しっかりと事前戦略を立てて参入をしていくべきだといえます。
ここからはインフルエンサーマーケティングを成功へ導くためのポイントを解説します。
目的を明確化する
インフルエンサーマーケティングに限った話ではなく、行う目的を明確化しましょう。
例えば、Instagramであればインフルエンサーマーケティングを行うにあたり以下のフェーズで分けるべきだとされています。
・認知
・興味・関心
・検索
・購買
・共有
製品を認知してもらうためのマーケティングと、購買してもらうためのマーケティングではすべきことやターゲットが全く異なります。「なぜインフルエンサーマーケティングを行うのか」を言語化しましょう。
KPI・KGIを設定する
KGIとは、重要業績評価指標をいい施策の最終的なゴールを意味しており、KPIはKGIを達成するための中間指標です。
インフルエンサーマーケティングを行い、最終的にどんな結果を残すことができれば成功と言えるのかを明確にしておく必要があります。先ほどのフェーズで見ると、以下のKGI・KPIで設定するのが理想です。
・認知:リーチ数、動画再生数、UGC数、CPM
・興味・関心:いいね数、コメント数、自社アカウントフォロワー率、クリック数
・検索:投稿保存数、サイト滞在時間、CPC
・購買:サイト遷移数、購入数
・共有:SOV、UGC数
それぞれ適切なKGI・KPIを設定しましょう。
正しく選定する
マーケティングを行うインフルエンサーを正しく選定する必要もあります。
例えば、
・そのインフルエンサーのフォロワー数は多いか
・どういったファンが多いのか
・投稿とミスマッチしていないか
など、インフルエンサーがマーケティング施策にマッチしているのかをしっかり確かめる必要があります。
ミスマッチが起きてしまうと製品・サービスの評価が下がってしまったり思ったよりも効果が薄かったりと残念な結果になりかねません。世界観を損なわないような選定も大切です。
裁量を持たせる
インフルエンサー側に裁量を持たせるのもおすすめです。
企業側が「このように投稿して欲しい」「この世界観で」など要求を多く出しすぎると、インフルエンサー側はどういった投稿をすればいいのか悩んでしまいます。
それだけでなく普段の投稿の世界観とかけ離れたものになってしまいかねませんので、インフルエンサー側に多くの裁量を持たせる必要があります。
裁量を持たせた上での最低限の修正は問題ありません。
ステマ行為に注意する
基本的にステマ行為はNGです。
ステマをしていることがファンにバレてしまうと企業側だけでなくインフルエンサーの信頼問題に大きく影響してきます。
どちらとも被害を被ってしまうためステマ投稿にならないようにマーケティングの一環であることを明記してください。
まとめ
インフルエンサーマーケティングの市場規模はこれから先もどんどん成長していくことが予測されています。
ただ、「成長している」「市場規模が大きい」を理由に戦略なしに参入することはおすすめできません。インフルエンサーマーケティングを行う際には
・なぜ行うのか
・どういった戦略で行うのか
・KGI・KPIは何なのか
など、事前戦略を綿密に立てておく必要があります。
最近では多くの企業がインフルエンサーマーケティングに参入してきていますので、差別化も必須です。差別化ができるように今のうちに情報を収集しておくことをおすすめします。