2020.05.12/Tue
【5分でわかる!ブランディング基礎講座】「ブランドとは」(第1回)
■ブランドとは?その定義とメリットを解説。
商品の魅力だけではだめ
現代の生活者は工務店、住宅・不動産企業側からの一方的な情報発信だけではその会社を評価せず、自ら情報をしっかり判断し、自分なりに考えたうえで会社や商品を選ぶようになってきました。
さらに最近では、商品そのものの良し悪しだけではなく、それを提供している工務店、住宅・不動産会社の姿勢やビジョン、社員のふるまいなどを商品選びの基準にする人も増えました。
このように昔のような一方的に発信する広告だけでは、企業は評価されませんし、選ばれることもありません。情報が非常に多くなり、また個々人の体験も共有されるようになってきた現代では、一人ひとりの頭の中に、その企業のイメージや良い体験を蓄積し、信頼され、好かれなくてはいけない時代になってきたのです。
ブランドとは「頭の中に存在する価値やイメージの集合体」
工務店、住宅・不動産企業の名前を聞いたりロゴを見たりしたとき、人はこれまでの体験や情報から、その企業の持つ特徴やイメージ、もしくは評判などを頭の中に浮かべます。この「頭の中に存在する価値やイメージの集合体」が「ブランド」です。
ブランドというとシャネルやルイ・ヴィトンといった「高級ブランド製品」をイメージする人が多いかもしれません。ですがブランドを、「頭の中に存在する価値やイメージの集合体」と定義すると、名前のあるもの、つまり人もお店も地域や国であっても、人々が価値や意味を感じるすべてが対象になります。
コップに入った水とエビアンの水、普通のお米とコシヒカリ。差がないような「モノ」に名前がつくと、その名前の背景にある価値やイメージが想像できます。そうなると人は選ぶ基準を持てます。さらにその価値が自分にとって特別なものなら、好きになりファンになっていきます。
ブランド化するメリット
モノからブランドに変わる、つまりブランド化すると、大きく三つの利点があります。
まず、他のものとの違いがわかるので、選ばれやすくなること。つまり、たくさん売れるようになります。次に、好きになってもらえれば選ばれ続けるようになります。そうなると継続的に売れ続けます。そして、ファンになってくれれば人に紹介(クチコミ)してもらえます。これらによって、企業は継続して高い収益を得ることができるようになるのです。
いかがでしたか。定義があいまいな「ブランド」への疑問が1つ解消されたのではないでしょうか。本記事が貴社のブランディングへのヒントになれば幸いです。
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