2022.02.07/Mon
幸福度を高めるブランド戦略(下)
幸福度を高めるブランド戦略
「働きやすさ」と、「働き甲斐」を分ける
経営理念によって、社員との共感性を高める。極める領域を定めることによって生産性を向上する。その活動は顧客へと拡がり、更なる共感を拡げていく。これらの取り組みこそが生産性と共感性を同時に高めることができるブランディングだと言えます。
さらに一歩踏み込んで考えると、「働きやすさ」と「働き甲斐」の両立といったところに発展していきます。テレワークの導入やDXの推進、仕組みの構築や残業の削減。これらは社員の働きやすさの追求だけでは、働き甲斐を生む直接的な要因にはなりませんが、働きやすさがないと働き甲斐が生まれない前提条件のようなものだと言えます。
例えば、無駄が多く非効率な仕事環境の中で、毎日遅くまで残業をしていると、共感できる理念があっても働き甲斐は生まれないということです。働きやすさが足りないと不満足につながり、働き甲斐は社員の貢献をつくり出す。その2つを同時に高める経営が今求められています。
幸福度を高めるために
最終的なインナーブランディングのゴールは、社員の幸福度を高めることだと思います。働きやすさを追求し、働き甲斐を感じることができる場を整える。この2つを同時に高めるための武器としてブランディングを活用します。
ブランディングは社員に過度に無理をさせない働き方を実現できます。何をやるかとともに、何をやらないかを選択し、力を注ぐ領域を明確にします。目指す方向性が明確になれば、社内が一致団結し、会社への所属意識が生まれます。そして仲間への貢献を感じることができれば、人は幸福感を得られます。その良きながれをつくりだすことがインナーブランディングを行う意味だと言えます。
私が20代のころは、とにかくお金を稼ぎたいとか、もっと認められたいとか、そのような動機で仕事をしていましたので、夜中まで働いたり、休日も出勤したりしていましたが、時代は大きく変わりました。給料が上がるよりも、休日をしっかり取って自分の時間を充実させたい若者が増え、働きやすさを提供するのは必要条件になりました。
一方で他社への貢献感をもっと感じたいという意識はより大きくなりました。今、目の前の仕事は誰のために、何のために行っているのか、その先にある社会への貢献はどのようなものか。その意味を提示できる企業にこれからは人が集まり成長していくものだと思います。
つまり、この会社で働いていて幸せだと感じられる幸福度を高めること。私たちユニィディオでも思案中の大きなテーマではありますが、幸福度を高めるためのブランディングを一緒にはじめてみませんか?
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