2022.01.17/Mon

幸福度を高めるブランド戦略(上)

幸福度を高めるブランド戦略

 

働き甲斐はどこへ行くのか

 

今回は自社で働く社員に向けたブランディング、つまりはインナーブランディングについて話していきます。

 

ブランディングは主に、顧客(外部)に向けたアウターブランディングと、社員(内部)に向けたインナーブランディングに分けられます。分けると言うと、別々のことを取り扱うように感じるかもしれませんが、基本的には共通した価値観やメッセージを発信し、共感をつくりあげていくことになります。

 

コロナ禍以降、テレワークが進み、社内のコミュニケーションが希薄になってきたという声を頻繁にお聞きするようになりました。私たちユニィディオでも、現在もテレワークをしている社員がおり、同じような課題を感じております。以前であれば、社内打ち合わせの合間に交わす会話や、ランチや飲み会などのコミュニケーションで、会社や他の社員が何を考え、働いているのかをお互い感じ取ることができました。

 

また世の中のトレンドは、いかに「生産性」を高められるかというものに変化しています。無駄を省き、残業を減らし、そのうえで成果を出すことが求められる時代になりました。国をあげての働き方改革は、長時間労働を抑制するものへと舵を切りましたが、効率を求めるが故の働き甲斐の欠如といった問題を浮き彫りにすることになったと感じます。

生産性と共感性を両立するために

 

それでは働き甲斐を取り戻すために何をすべきか。私たちは、そのひとつの答えとしてインナーブランディングをご提案したいと思います。

 

ブランディングというと単なるイメージアップとお考えの方もまだまだ多いのが実情ですが、社内の生産性と共感性を同時に高めることができる大きな力になると考えております。

 

まず生産性の側面からですが、ブランディングのはじめの一歩は絞り込むことです。自分たちの強みとなる極める領域を定め、一方でやらなくてもいい捨てる領域を決定します。つまり、社員の方々にとっては向かうべき方向性が明らかになり、やらなくてもいいことが分かるため、無駄に悩むことが少なくなり生産性が高まります。

 

極める領域は、そのまま商品開発にも反映していきます。事業活動の中で拡がってしまった商品ラインナップを整理するための指針が、極める領域によって示されるため、思い切った商品の絞り込みが可能となります。結果、商品の絞り込みは顧客との商談をシンプルにし、設計のプランニングにかける時間短縮にもつながります。つまりブランディングは生産性の向上に直結する取り組みとなります。

 

つぎに共感性についてです。共感性は、会社が掲げている経営理念という価値観と、社員の価値観の重なり領域に生まれます。この重なり領域が大きければ共感性が高く、小さければ共感性が低いと言えます。重なりをつくるためには、まずは会社の価値観である経営理念を明確にして、社員に示す必要があります。自社は「どこへ向かおうとしているのか」、「何のために事業を行っているのか」、「大切にしている価値観は何か」。ブランディングの基盤となる経営理念によって、社員との共感をつくりあげていきましょう。

 

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