2021.05.17/Mon
強みを見つける
自社の強みは何ですか?
社長と部長と営業スタッフに「自社の強みは何ですか?」と聞いてみて、別々の答えが返ってきた時には強みの整理が必要です。
日常の仕事をしていると、大切なことを確認することなく、時間が過ぎていくことがあります。
社長はいつも社員に伝えていると言います。部長も言葉にしたことはないが、分かっていると言います。営業スタッフはお客様にはいつもこのように伝えていますと答えます。ただ、その答えはバラバラで、なんとなく同じだが、はっきりしないというのがよくあるケースです。
まずは社内の強みを整理し、「誰が」「いつ」「どこで」質問されても同じ答えが示せるように、共通言語を持つことからはじめていきます。
その答えは自社の中にある
自社のことは、自分たちが一番知っています。ただ、一番分からないというのも本音だと思います。
漠然と自社の強みは何だろうか、と考えて答えを探るのではなく、まずは多くの情報の棚卸しから始めることをお勧めします。
情報がなければ何も判断できません。まずは自社のたくさんの魅力を集めるところからはじめていきます。
「うちの良いところはどんなところ?」「お客様に喜ばれていることは何?」「他社と比較して特徴的だと思うことは?」など。まずは社内のスタッフを集めて、このような質問を通じて、自社の情報を集めていきましょう。
普段、お客様のことばかりを考えている方々ばかりだと思いますので、いったん立ち止まって自分たちのことを考えるのです。
分かってくれるパートナー選び
自社の強みを見つけるとき、お勧めするのは外部パートナーによるファシリテーションです。
自社のことは自分たちが一番分かっていて、それでも分からない対象でもあります。社長が会議を仕切れば問題ないように思えますが、なかなか発言しにくいというのが社員の本音ではないでしょうか。
仮にたくさんの情報が集まったとしても、それをまとめる作業も大変です。知らないうちに役職による力関係が働いてしまい、社員が取り残されてしまったり、議論が進まない混沌とした時間に耐えられなくなり、結論を急いでしまったり。
そうならないためにも、社外のファシリテーターに推進役を依頼することをお勧めします。私たちユニィディオでもお手伝いできますし、お付き合いのあるコンサルタントに依頼してもいいかと思います。
まずは今までやりたくてもやれなかった事柄を、前に進めていただきたいと思います。
「基本に返る」を合言葉に
強みを見つける場面において、よくある間違いは「これ普通すぎない?」と、もっと面白く、もっと個性的に、他社がやっていない領域を見つけようとして頓挫するケースです。
自社の得意なことに向き合わず、「できないけれどもやってみたいこと」を見つけようと試みてしまうのです。
ブランドはお客様への価値の約束です。できないことをできるように見せかけて、掲げてしまっては絶対にいけません。
そんな時の合言葉は「基本に返る」です。自分たちでは当たり前のことだとして、それはお客様にとっては特別なことだったりします。
ここまで会社が存続しているということは、自社の何かが評価されているということです。その大事な何かを見つけることがブランドづくりの第一歩となるのです。
どんな会社でも必ず、その強みは存在しますので、強みを見つける発掘作業をはじめていきましょう。
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