コンテンツは誰のためか
WEBマーケティングに接しているとよく聞くコンテンツという言葉。直訳すると「内容・中身」になります。近年はコンテンツマーケティングといった言い方もあるように、このコンテンツがマーケティングにおいて非常に重要度の高いものになっています。
ホームページを運用する場合、当然、そこには内容があって、中身があります。しかし、これでコンテンツマーケティングと言えるのかというと少し違います。マーケティングにおけるコンテンツとは単なる内容といった捉え方ではなく、最終的に購買者になるであろうサイト訪問者にとって有益な情報といったものになります。こちらから一方的に伝えたいことだけをまとめあげたホームページではなく、サイト訪問者にとって価値のある情報を発信していくことがコンテンツマーケティングの基本的な考え方です。つまりは情報の中身が問われていることになります。
言葉で説明するとわかりきったことのように聞こえてしまいますが、実はこれを実践していくことは容易ではありません。おそらく、このコラムの読者の方々はほとんどが工務店、住宅・不動産企業でお仕事をされているかと思いますが、自社のホームページに住宅の価格の記載はございますでしょうか?ほとんどの購買の意思決定において、購入しようとしているものの価格情報は欠かせません。これを前程とすれば当然、工務店、住宅・不動産企業のホームページに求められる有益なコンテンツのひとつに価格があげられます。しかし現実にはこの有益なコンテンツを提供している企業は多くありません。
価格の表記については住宅の場合はいろいろな事情があるため少し極端な例ですが、要はコンテンツを検討する際に”見る側にとって”といった視点を持つことがいかに難しいかといったことです。しかしコンテンツマーケティングにおいては、これが求められています。
住宅企業のコンテンツ
アクセス解析をしていると工務店、住宅・不動産企業にとって有益なコンテンツはなにかといったことが見えてきます。
どの工務店、住宅・不動産企業でも比較的見られているコンテンツとしては事例のページ。施工事例や施工実績といったタイトルでコンテンツを用意されている企業も多いかと思います。これは訪れたホームページの企業がこれまでにどういった家を建てたかを確認したいといった、すごくストレートな心理状況によるものと考えられます。
施工事例と同様に人気のあるコンテンツとしては間取りの紹介があります。こちらも住宅購入を検討している方が知りたい情報と想像がつきやすいものですが、企業によって対応はまちまちです。当然、施工事例への間取り掲載は防犯上載せられないですし、自由度の高い注文建築においては、参考となる間取りを掲載することによってその自由度といった印象に悪影響を及ぼすかもといった懸念が生まれます。先程の価格同様、求められているものの、すんなりとは提供できないコンテンツになっているようです。
マーケティングの大原則は競合企業との差別化を意識しながら行うことになりますが、こうしたコンテンツひとつとっても、競合企業が提供していないものを提供するなどの工夫をしていくと、より効果的なものになります。
量というより継続性
メディアとして運営していくことでもない限り、コンテンツはたくさん用意すればいいというものでもなく、それよりも定期的に新しいものを生み続けていくことが重要です。
いかにいいコンテンツが大量にあったとしても、いつまでもそれが更新もされずにずっと置かれていた場合、鮮度が落ちて劣化していってしまいます。時の経過とともに、古臭く感じるようになったり、競合企業で同じ内容が提供されていけば、マーケティングにおけるコンテンツとしての価値は落ちてしまいます。
中小企業の場合、コンテンツだけを作るスタッフを専任で置くことは困難です。ブログなども営業や間接部門のスタッフ間の輪番制で運営している企業もたくさんあります。主たる業務がある中で、なかなか継続的にコンテンツを生み出していくことは難しいかもしれませんが、全てのコンテンツがホームランを打ってくれるといった過度な期待はせず、ヒット、もしくはフォワボールでも出塁してくれればいいくらいの感覚で、なによりも続けていくことに目的を置くことをおすすめします。
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