2023.05.24/Wed
インフルエンサーマーケティングとは?依頼する費用相場や効果分析の方法もあわせて解説
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用して、商品やサービスの認知度を高めたり購買意欲を促進したりする手法です。
近年、SNSの利用者が増えたこともあり、多くの企業がインフルエンサーマーケティングを始めています。
本記事では、インフルエンサーマーケティングの特徴や費用相場、効果分析の方法などについて詳しく解説しています。工務店のマーケティング担当の方は、ぜひ参考にしてください。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで大きな影響力を持つインフルエンサーに自社の商品やサービスを紹介してもらい、認知度や購買意欲を促すマーケティング手法です。
インフルエンサーは商品やサービスを単に宣伝するのではなく、自ら利用した感想を発信します。
そのため、企業が消費者に対してメッセージを発信する従来のマーケティングと比べて、インフルエンサーマーケティングは共感性や訴求性の高いPRになることが特徴です。
テレビCMや広告よりも費用対効果が出やすく、現在では中小企業から大企業まで多くの企業が取り入れています。
インフルエンサーマーケティングにおける3つのメリット
インフルエンサーマーケティングには、下記で解説する特有のメリットが3つあります。事前に理解しておくことで、メリットを最大化することができます。
さまざまなマーケティング施策から選択できる
インフルエンサーマーケティングは、さまざまな形で施策を行うことができます。
現地訪問
インフルエンサーを店舗やイベントなどに招き、現地レポートをしてもらいます。ゲストとして登壇してもらうことで、集客も行えるのが特徴です。
ギフティング
インフルエンサーの自宅に自社の商品を送り、実際に利用した感想をSNSに投稿してもらいます。アプリなどのサービスも依頼できます。
ライブコマース
ライブ配信でインフルエンサーに商品を紹介してもらいます。リアルタイムで質疑応答をすることで消費者の不安を解消し、そのまま購買につなげやすいです。
アンバサダー
ブランドの広告塔として長期的にパートナーシップを結び、自社のアカウントやインフルエンサーのアカウントで魅力を発信してもらいます。
コラボ・商品監修
消費者視点と最新のトレンドを取り入れた製品を共同制作したり、監修してもらったりします。
ターゲティングがしやすい
インフルエンサーによって、コスメやグルメ、旅行など特化しているジャンルは異なります。
したがって、起用するインフルエンサーによって、年代別、男女別、ジャンル別でターゲティングが可能です。
工務店でインフルエンサーマーケティングを取り入れる場合は、インテリアやリフォームなど建築関連に特化しているインフルエンサーを起用すると良いです。
情報の信頼性が高い
インフルエンサーは1人の消費者として感想を発信してくれるため、説得力や信頼性が非常に高いです。
また、フィードバックなども受けることができれば、品質改善や新製品開発にも繋げられます。
インフルエンサーマーケティングにおける2つのデメリット
インフルエンサーマーケティングはメリットだけでなく、デメリットも存在します。そのため、両方をしっかり理解した上で、取り組むことが大切です。
インフルエンサーの選定が難しい
インフルエンサーマーケティングの成否は、起用するインフルエンサーにかかっているといっても過言ではありません。
フォロワーが多いという理由だけでインフルエンサーを選ぶと、失敗する可能性が高いです。
そのため、インフルエンサーを選定する際は、最低限以下の要素を確認する必要があります。
・自社ブランドとインフルエンサーの親和性
・フォロワーの属性
・インフルエンサーの投稿内容
・インフルエンサーのコミュニケーション能力
中にはフォロワーをお金で買っている人もいます。そのような場合だと、マーケティング効果を感じられないため、しっかり見極めることが大切です。
ステマによる炎上リスクがある
ステマとは、ステルスマーケティングの略で、企業から報酬をもらって商品やサービスを宣伝しているにも関わらず、そのことを隠してあたかも自然に見つけたように宣伝する行為です。
ステマが発覚すると、ブランドや企業が社会的信頼を失う可能性も高いです。また、炎上を回避するためにリテラシーを維持する必要があります。
インフルエンサーに依頼する費用相場
インフルエンサーマーケティングの費用相場は、一回の施策あたり70〜100万円程度です。
インフルエンサーヘの報酬は、「フォロワー数×フォロワー単価」で算出されます。また、SNSの媒体によってフォロワー単価の相場が異なります。
例えば、Instagramでフォロワー20万人のインフルエンサーに依頼した場合、「20万(フォロワー数)×3円(フォロワー単価)=60万円」です。
ただし、代理店を通してインフルエンサーを起用したり、商品を発送したりすると、その分費用がかかります。
インフルエンサーマーケティングで発生する費用内訳
インフルエンサーマーケティングにかかる費用の主な内訳は、以下のとおりです。
インフルエンサーへの報酬
インフルエンサーマーケティングにおいて最も大きな出費は、インフルエンサーへの報酬です。
一般的にはフォロワー単価で報酬が決まるため、フォロワー数の多いインフルエンサーに依頼するほど費用は高くなります。
代理店への報酬
インフルエンサーのキャスティングを代理店に依頼する場合、その会社に支払う費用も発生します。
依頼する範囲が広いほど費用はかかりますが、インフルエンサーへの報酬の10〜30%が相場です。
マッチングプラットフォームの利用料
マッチングプラットフォームを使ってインフルエンサーを起用する場合、その利用料がかかります。
利用するプラットフォームによって料金が異なるため、しっかり比較したうえで決めることが大切です。
商品代金・配送料
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーに商品を実際利用してもらいます。そのため、商品の代金と配送料は、依頼主が負担することになります。
二次利用費
起用したインフルエンサーが投稿した内容を自社の広告やPRで再度利用する場合、二次利用としてインフルエンサーに費用を支払っておく必要があります。
インフルエンサーの許可なく投稿をりようするのは、肖像権や著作権の侵害に当たるため絶対に避けるべき行為です。
インフルエンサーマーケティングの効果分析を行う方法
インフルエンサーマーケティングのメリットを最大化するためには、定期的に効果分析を行うことが大切です。効果分析は、大きく以下の3ステップがあります。
KPIに対する達成度を確認する
インフルエンサーマーケティングの効果分析では、まずKPIに対する達成度を確認します。SNSでは商品が売れるまでに、以下のステップを踏むケースが多いです。
・商品の投稿を見る(リーチ数)
・商品のURLをクリックする(URLのクリック数)
・ECサイトで商品を購入する(購入数)
各ステップのデータをしっかり確認します。なお、SNS経由で流入した購入数に限定して分析するため、必ず計測用のパラメータなどをインフルエンサーのURLに貼り付けておく必要があります。
結果に対する要因を考える
KPIの達成度が低い場合は、その要因を考えていきます。ステップによって異なりますが、代表的な要因は以下のとおりです。
投稿のリーチ数が少ない場合
・インフルエンサーと投稿の世界観がずれていた
・情報が少なくて商品の魅力が伝わらなかった
・適切なハッシュタグが使われていなかった
・メリットの訴求が多く広告っぽくなった
商品のURLのクリック数が少ない場合
・商品URLが正しく機能していなかった
・URLの誘導がうまくできていなかった
・URLのCTAボタンが小さくわかりにくかった
ECサイトで購入数が少ない場合
・会員登録が面倒
・ランディングページに魅力を感じない
・認知度が低い
改善して再度施策を行う
最も大きい要因を絞ったら、その点を改善し、再度施策を行います。
インフルエンサーマーケティングは、改善を繰り返し、ブラッシュアップすることが大切です。
まとめ
今回は、インフルエンサーマーケティングの費用相場について詳しく解説しました。
インフルエンサーマーケティングは従来よりも共感性や訴求力が高いため、現在は多くの企業が取り入れています。
しかし、起用するインフルエンサーを誤ると、費用対効果が低くなります。
ぜひ本記事を参考にして、自社とマッチしたインフルエンサーを起用し、マーケティングの効果を最大化させましょう。
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