2021.06.07/Mon
小さな工務店こそのブランディング
ブランディングは大企業のもの?
私たちがブランディングのお手伝いをさせていただく企業は、東証一部上場の企業から地域密着の工務店・不動産会社まで様々です。そんな中でも今回は、ブランディングが実施しやすい「小さな工務店」のブランド戦略をテーマにしていきたいと思います。
ブランディングと聞くと、広告などにお金がかかりそうという印象からなのか、大企業が行うものと思い込んでいる方がいます。また、外部のコンサルタントやWEB広告を扱う営業から、短期的に集客する方法を提案され、ブランディングはもう少し大きくなってから実行しましょう、と説得されている場面にもよく出会います。
ところが私たちがサポートさせていただくクライアントの中には、年間10棟程度の工務店様が多く含まれ、ブランディング活動を実際に開始されています。ブランディングは大手が行うものという思い込みをまずは無くし、小さな会社だからこそできるブランディングに挑戦していきましょう。
本当にいい家をつくっている工務店
地域密着の工務店様にお伺いして、いつも思うことがあります。それは「本当にいい家をつくっているなぁ」ということ。そこには社長の想いがあり、それを支えるスタッフがいて、設計から施工までを美しく整えています。また、お引き渡し後のお客様を大切にしていて、アフターフォローもしっかりと行っています。いつも、本当にいい会社だなぁと心から思うのです。
ただ、残念なことにその多くは発信されておらず、会社の魅力や家づくりの素晴らしさは当事者以外にまったく伝わっていないのが実情です。完成した建物を見たり、社長の想いに耳を傾けたりすれば会社の素晴らしさがわかりますが、ホームページやパンフレットになった途端に魅力が失われていくという、とてももったいない状態に置かれています。
ここまでお客様のために当たり前のように行われてきた日々の活動を、まだお会いしていない未来のお客様にきちんと伝えたいという想いが、ふつふつと湧いてきます。いい家をつくっている会社が売れているのではなく、きちんと伝えている会社にお客様が集まるという事実を知っていただきたいといつも思うのです。
小さな会社だからうまくいくこと
大企業と比較して、小さな会社だからこそできることがあります。それは「絞り込み」です。つまり訴求ポイントを1点に集中するということです。
小さな工務店は、何百棟、何千棟といった大きな目標を掲げているわけではないので、自社を気に入ってくれる10人、20人を見つければ安定的な経営ができます。よって万人に受け入れられることを発信する必要はなく、自社のことを気に入ってもらえるちょっとマニアなターゲットに向けて、絞り込まれた特徴を訴求していくのです。
自社の特徴は、絞り込まれるほどエッジの効いた個性的なものになっていきます。個性は他社との差別化につながり、自社の独自性を示すものになるため、ブランディング活動のはじめの一歩となります。一方、大手企業は求める棟数が大きいことから思い切った絞り込みができず、個性が発揮されない総合的なブランドになりやすいという弱みを持っています。さらに、プロジェクトに関わる人数も多いため、意思決定までに多くの時間を費やします。その点、小さな会社は経営者の想いがすべてのため、何ごともスピーディに進められるというメリットがあります。
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