INTERVIEW

No.13

株式会社MMP(株式会社三栄建築設計 メルディアグループ企業)GIICHI MIYAMOTO

ユニィディオと協働するたびに、確かな成果と、スタッフの成長を実感しています。

会社概要
株式会社MMP(株式会社三栄建築設計 メルディアグループ企業)
代表取締役社長 宮本 宜一
東京都杉並区上荻1-2-1Daiwa荻窪タワー4B
TEL 03-5909-0881
関東や東海地方で、分譲住宅や注文住宅、分譲マンションなどを手がける株式会社三栄建築設計様。同社が設立されたグループ会社がまとまって成り立っているメルディアグループ内で広告関連子会社として位置する株式会社MMP様。グループ内企業のサイト、各種ツール、映像の制作や、SP、イベントの企画を担っています。
https://meldia-mp.com/
代表取締役社長 宮本さんの経歴

1999年に三栄建築設計に入社後、市川支店支店長、首都圏営業本部長(販売統括)および取締役に就任。2018年より三栄建築設計の取締役を兼務し、株式会社MMPの代表取締役社長に就く。

はじめに御社が三栄建築設計様をはじめとする、メルディアグループ内で担う役割を教えてください。
私が代表を務める株式会社MMP(以降「MMP」)は、関東や東海地方で、分譲住宅や注文住宅、分譲マンションなどを手がける株式会社三栄建築設計(以降「三栄建築設計」)から派生した広告関連子会社。そして三栄建築設計が多角的に事業を拡大していく中で設立されたさまざまなグループ会社がまとまって成り立っているのが『メルディアグループ』です。その中で私たちMMPが担うのが、グループ内のWebサイトやグラフィックツール、映像の制作や、セールスプロモーション、そしてイベントの企画などになります。

2021年4月には、住宅関連事業とは切り離せない環境問題や、管理が行き届かない森林に関する問題を、国産材の活用を通して解決へと導くことを目的とした『一般社団法人日本木造分譲住宅協会』を立ち上げました。その協会の運営サポートはもちろん、Webサイトの制作・運用までを行い、また同時に多くの企業に参画していただくための認知活動も弊社で担当。さらに三栄建築設計で住宅を購入された方の暮らし全般をサポートする『メルディア・オーナーズ・クラブ』の運営や、経済面や体に障害があるといった理由から夢を諦めざるを得ない子どもたちを支援する『メルディア財団』の活動にも参加しています。
ユニィディオとの出会いとプロジェクトを依頼するに至った経緯を教えてください。
ユニィディオさんを知ったきっかけは、まだMMPが設立される前でした。三栄建築設計が家具・雑貨ブランドのIDEE様とコラボレーションプロジェクトを実施するにあたり、複数の広告代理店やブランディング企業からご提案いただく機会を設けて、そこにユニィディオさんにも参加してもらいました。

結果的にこのコラボプロジェクトはユニィディオさんに依頼するのですが、その理由はとても明快。どの会社よりも提案が素晴らしかったからに他なりません。特に企画のコンセプトや目的の設定といったブランディングの領域で、ユニィディオさんが培ってきたノウハウが存分に発揮されていました。それだけではなく、お客様にこの企画の魅力を伝えるクリエイティブに関しても、私たちでは思いもつかないような内容だったので、プレゼンを通して学ばせていただいた部分も多かったですね。その後は三栄建築設計やMMPにおいて、大型プロジェクトが始動する際にお声がけさせていただいています。
これまで協働してきたプロジェクトの中でもっとも印象に残っているものはなんでしょうか?
ユニィディオさんとMMPがタッグを組むプロジェクトのほとんどは、グループ内でも少し特殊な内容なものや、年に数回の大規模な案件なので、すべてが印象に残っています。その中でも「最高のフィニッシュ」と言える案件が『三栄建築設計住宅設計競技2018 阿佐ヶ谷住宅計画』です。この企画は40歳以下の若手建築家の発掘・育成を目的としたもので、阿佐ヶ谷計画が第2弾。三栄建築設計が掲げている「同じ家は、つくらない。」というポリシーや、「住宅とは、公共における最大の芸術である」という理念を具現化するプロジェクトでした。単にデザインがいいだけではなく、その土地の性質を深く理解し街並みに調和していることや、新しい住み方を提案できていることが審査基準となります。また建築コンペティション自体は珍しくありませんが、私たちの場合は最優秀賞を受賞した住宅を実際に建てて、販売まで行うのが最大の特徴です。

阿佐ヶ谷計画では、販売戦略からクリエイティブに関わる部分をユニィディオさんと協働させてもらいました。今回は、建築コンペを経ているので建てる家は決まっていました。ただ、建物の完成前から販売活動をはじめたので、お客様にお見せできる情報が相当限られています。家が出来上がるまでの過程を発信しつつ、建築家の世界観も大切にしながら、完成後にどんな生活が送れるのかまで想像させなくてはいけません。要するにエンドユーザーへの表現がかなり難しい案件なわけです。そういった難易度の高いプロジェクトをしっかりとカタチにしてくれる企業を考えると、いつもユニィディオさんが思い浮かびます。

案件がスタートすると、複雑な内容にも関わらず理解が早くて驚かされました。Webサイトでしっかりと家のこだわりを見せながら、SNSではイラストやパースを用いてワンポイントで特徴を紹介、さらに10秒ほどのアニメーション動画で暮らし方を連想させるなど、さまざまな施策を実現していきました。振り返ると本当に大変なプロジェクトでしたけど、私たち自身が楽しんで取り組んでいたように思います。そしてこの阿佐ヶ谷計画で建てた『ニセカイジュウタク』は2021年度のグッドデザイン賞を受賞しただけではなく、なんと三栄建築設計初の『グッドデザイン・ベスト100』に選出していただきました。かなり注力してきた案件だっただけに、この結果はまさに「最高のフィニッシュ」ですね!
ユニィディオと一緒になってプロジェクトに取り組むメリットを教えてください。
ユニィディオさんはいわゆる「制作会社」ではなく、ブランディングを得意とするチームなので、MMPにはないノウハウを豊富にもっています。ブランド構築という最上流のところから、エンドユーザーに届けるクリエイティブまで一貫して手がけてきたからこそ生まれる提案力が強みですよね。

またどういった業種でも言えることですが、自社だけでさまざまなプロジェクトの企画や制作をつづけていると、どうしても変化が生まれづらくなります。だからこそ「ここぞ!」というときに、MMPにはないスキルを持った企業と協働することで、より良い成果を得られるのではないでしょうか。特に毎回、高いクオリティでご提案いただくユニィディオさんと仕事を進めることで、クリエイティブを担うチーム同士でありながら、MMPのスタッフの成長にもつながっていると感じます。
最後に今後の展望をお聞かせください。
メルディアグループ内の企業の広告関連業務は引き続き手がけていきますので、そこで企画・制作できるコンテンツの幅を広げていきたいと思っています。中でも動画やVRを強化していく予定です。その理由は、バーチャルの映像でも一定のクオリティを満たせば、実際のショールームと同じか、場合によってはそれ以上の価値があるからです。たとえば三栄建築設計の分譲住宅の特徴である、豊富な素材のカラーバリエーションは、VRで切り替えながらお見せした方がお客様もイメージを掴みやすいですよね。そのようにテクノロジーを上手に活用していくことで、お施主様との新しいコミュニケーションをつくりだせると思っています。

またユニィディオさんに協力してもらい制作した『メルディア・オーナーズ・クラブ』のWebサイトの活性化も今後は必要不可欠です。住宅はお施主様に購入いただいた時が本当のスタートであって、決して販売することがゴールではありません。オーナーズ・クラブに入会いただくことで、保険期間のチェック、住まいの点検・メンテナンス、長期間お住まいの方にはリフォームのご案内などをお施主様本人がチェックすることができます。ただこれだけでは定期的にwebサイトを閲覧する理由にはなりません。そこで暮らしのすべてをサポートできるように、生活の中で役立つお掃除の方法や、保険や資産形成に関するコラムなどを更新して、メディアとして運営しています。また現在では専用のECサイトを組み込んで、雑貨や家具・インテリアから、給湯器のような設備、さらに個人で探すのは面倒な換気フィルターといった備品まで購入いただけるようにしました。

このようにMMPには住宅にまつわるさまざまな案件が、毎日のようにスタートしています。これからも大型プロジェクトやちょっと特殊な案件の際には、ぜひユニィディオさんと一緒に取り組んで、相乗効果を生みだしていきたいですね!

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