2026.09.20/Sun 最終更新日:2026.09.21/Mon
検索結果から見直すマーケティングの全体設計|工務店・不動産会社はWEBブランディングを徹底する
目次
- 1. 検索エンジンは「会社名」だけを見ているわけではない
- 2. まず、自社についてWeb上にどんな情報があるか確認してみる
- 3. Web上の情報がバラバラになるのは、個別の施策で運用しているから
- 4. Web上の情報をどう整頓するか
- ①統一する情報(基本情報)
- ②更新して鮮度を保つ情報
- ③会社として一貫させる情報
- 5. 整理した情報を、媒体ごとの役割に落とし込む
- ①WEBサイトは「会社を理解してもらい、信頼してもらって行動を起こす」
- ②Googleビジネスプロフィールは「実在している会社だと確認してもらう」
- ③SNSは「商品や日常を視覚で見せる」
- ④外部サイトは「第三者を介して見た会社の情報」
- 情報や役割が整っていないと、何が起きるか
- 6.整えた情報は「WEBブランディング」を加速させる
- まとめ|検索結果の「なんでかな?」から、マーケティング全体を見直す
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自社名で検索したのに、広告ではない通常の検索結果に、「他社の情報が先に出てくる」「自社よりも他社が多く出てくる」。
そんな経験はありませんか?
「検索結果を改善するには、どんな対策が必要か?SEO?MEO?」
そう考える方もいるかもしれません。
ただ、その前に確認しておきたいことがあります。
今、自社についてWeb上にはどのような情報が存在しているのか。
情報は正しく更新されているでしょうか。媒体によって内容が違っていないでしょうか。そもそも、会社として伝えたいことが十分に発信されているでしょうか。
今回は、工務店・不動産会社の検索結果を入り口に、Web上の発信情報を見直し、マーケティング全体の設計を考えることの重要性について解説します。
この記事のポイント
- 自社についてWeb上にどのような情報が存在しているかを確認することの重要性
- Web上の情報は「統一する情報」「更新して鮮度を保つ情報」「会社として一貫させる情報」に分けて整頓する
- 整頓した情報は、WEBサイト・Googleビジネスプロフィール・SNS・外部サイトそれぞれの役割に応じて発信する
- 情報を整えることは、会社が「想われたい姿」を正しく伝えるWEBブランディングの土台になる
1. 検索エンジンは「会社名」だけを見ているわけではない
「うちにはきちんとHPもある、だから会社名をそのまま検索したのだから、そのHPが出るはず」
私たちは自然にそう考えます。ただ、同名他社や似ている名称は世の中たくさん存在するのも事実です。検索結果に複数の会社が表示されることは珍しくありません。
検索エンジンやAIは、会社名という文字列だけで「この会社のことだ」と判断しているわけではありません。
検索された言葉に対して、Web上にある情報の関連性や、ユーザーの位置情報・使用デバイスなど、さまざまな要素をもとに検索結果が表示されるとされています。
出典:Google Search Central「A Guide to Google Search Ranking Systems」
だからこそ、検索結果を改善したいとき、まず、Web上に存在する自社の情報がどのような状態かを確認してみる必要があります。
2. まず、自社についてWeb上にどんな情報があるか確認してみる
まず、自社の名前で検索してみてください。「思ったほど自社情報が出ない」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方は、下記のような状態になっていないでしょうか?
- Googleビジネスプロフィールに、営業時間や写真などの基本情報を登録していない、または何年も更新していない
- 会社のWEBサイトは開設時のままで、施工事例や実績が数年更新されていない
- WEBサイトの「お知らせ」や最新情報が数年間止まったままになっている
- SNSでアカウントを作っただけで、更新が止まっているものがある
- 住宅情報サイトや業界ポータルサイトには、移転前の住所や古い電話番号が今も掲載されている
- ブランド名やサービス名を変更したが、外部サイトや紹介記事には旧名称のまま残っている
- 会社名の表記が「株式会社◯◯」「◯◯工務店」のように、媒体ごとにバラバラになっている
- 支店が複数あるのに、本社しか情報発信をしていない
実際に私たちUNIIDEOでも、工務店や不動産会社のWebサイトを拝見すると、媒体によって会社の伝え方が大きく異なっているようなケースを確認することが多々あります。
検索エンジンやAIが会社について情報を捉える際には、Web上に公開されている会社情報やコンテンツなど、WEB上から確認できる情報が手がかりになります。
ただ、このような項目の状態が複数重なっていると、Web上にある自社についての情報を、検索エンジンやAIが一貫した情報として捉えにくくなる可能性があります。
こうした情報は、一つひとつを見ると小さな違いに見えるかもしれません。
ただ、Web上の複数の場所に異なる情報が存在すると、「今のこの会社のことなのかどうか」が分かりにくくなります。
3. Web上の情報がバラバラになるのは、個別の施策で運用しているから
では、なぜWEB上の情報が「情報が更新されていない」「媒体によって会社の伝え方が違う」といった状態になっているのでしょうか?
その大きな理由は、Web上の情報を媒体ごとの個別施策として運用していることです。
WEBサイト、SNS、Googleビジネスプロフィール、ポータルサイト、広告とそれぞれ別々に運用している会社は少なくありません。
それぞれの担当者が、それぞれの目的に合わせて運用していること自体は問題ではありません。
どのように整頓し管理していくか?が重要です。

4. Web上の情報をどう整頓するか
まず情報を種類ごとに分け、「何を正しくそろえるのか」「何を最新に保つのか」「何を会社として一貫して伝えるのか」を整理してみましょう。
| 情報の種類 | 整頓の考え方 | 具体例 | 影響が出やすい領域 |
|---|---|---|---|
| ①統一する情報(基本情報) | 媒体が変わっても、現在の正しい情報にそろえる | 会社名、住所、電話番号、事業内容、対応エリアなど | 信用・情報の正確性 |
| ②更新して鮮度を保つ情報 | 最新の状態に更新し、媒体ごとに発信内容が矛盾しないように一致させる | 営業時間、イベント、物件、見学会、最新サービスなど | レスポンス・集客機会 |
| ③会社として一貫させる情報 | 媒体ごとの特徴に合わせて会社として伝える軸を揃える | 強み、ブランド、注文住宅の考え方、どんな顧客に選ばれたいのか | ブランディング・認知・周知 |
①統一する情報(基本情報)
会社名や住所、電話番号などに誤りがあると、まず問題になるのは「この会社は本当に存在するのか」という情報の信頼性です。
これは集客以前に、会社情報の正確性に関わる部分です。
社名変更や移転など、こうした情報自体に変更が生じることもあります。
その場合は、変更前にどのように告知するか、そして、WEBサイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、外部サイトなど、どのタイミングで一斉に切り替えるかまで判断しておく必要があります。一部の媒体だけ切り替わってしまうと、「情報が統一されていない」状態を意図せずにつくってしまうことになります。
②更新して鮮度を保つ情報
イベントの日程、営業時間、物件情報などが古かったり、媒体によって違っていたりすると、「行ってみよう」「問い合わせてみよう」という行動の機会を逃す可能性があります。こちらは、より直接的にレスポンスへの効果や集客の機会損失に影響します。
③会社として一貫させる情報
強みやブランド、家づくりの考え方が媒体によってバラバラだと、情報自体は間違っていなくても、選ばれる理由が伝わりにくくなります。こちらは、認知だけでなく、比較されたときの選択理由やブランド形成に関わってきます。
5. 整理した情報を、媒体ごとの役割に落とし込む
情報の種類を整理したからこそ、各媒体ごとにどんな内容で伝えていくのかを明確にしていきます。
①WEBサイトは「会社を理解してもらい、信頼してもらって行動を起こす」
WEBサイトでは、会社の基本情報だけでなく、事業内容や家づくりの考え方、施工事例、スタッフ、対応エリアなど、会社について必要な情報を体系的に伝えます。
「予約」や「申込」といった来店へのアクションを起こすために、「この会社は何をしているのか」だけでなく、「なぜこの会社に相談するのか」まで分かる状態をつくることが重要です。
②Googleビジネスプロフィールは「実在している会社だと確認してもらう」
Googleビジネスプロフィールは、HPを閲覧しなくても、検索ユーザーがそのエリアにある他社と比較しながら「この会社はどんな会社なのか」を知ることができる場所です。
写真や口コミ、サービス内容、営業時間などを見ることで、会社の雰囲気や実際の利用者からの評価を確認できるほか、電話やWebサイトへのアクセス、予約など、そのまま次の行動につなげることもできます。また、口コミの返信の内容で、貴社の接客姿勢をみていることもあります。
たとえば、Googleビジネスプロフィールの「最新情報」では、毎日の営業状況や定休日のお知らせ、新しいサービスの案内など、「今、この会社がどう動いているのか」が分かる情報を発信するだけでも、プロフィールを訪れたユーザーにとっては行動しやすい意味のある情報になります。だからこそ、会社情報を登録して終わるものではなく、運用していくことが重要です。
③SNSは「商品や日常を視覚で見せる」
SNSでは、施工事例やイベントの告知だけでなく、スタッフの考え方や仕事の様子、家づくりへのこだわりなど、WEBサイトだけでは伝えにくい情報を発信できます。
テキスト系、ビジュアル系、動画系など、それぞれの媒体が持つ特徴を活かしながら、何を伝えるのか、どの媒体で伝えるのかを選択していきます。
大切なのは、ただ投稿数を増やしたり、目立つ投稿をつくったりすることではありません。「この投稿によって、会社の何が伝わったのか」まで考えて発信することが重要です。
④外部サイトは「第三者を介して見た会社の情報」
住宅情報サイトや地域メディア、業界団体のページなど、自社で直接管理していない場所にも会社の情報が掲載されていることがあります。
他社の管理しているサイトの方が、検索上位に出てくることは全く問題ではなく、むしろ目につきやすくなります。だからこそ、こうした外部サイトに古い情報や内容の違う表示がされていないか?は常に確認する必要があります。
情報や役割が整っていないと、何が起きるか
情報がWeb上でバラバラなまま運用されてしまうと、検索ユーザー自身が「結局、この会社はどんな会社なのだろう」と迷ってしまうことがあります。
また、検索エンジンやAIが、Web上の複数の情報を組み合わせて会社を紹介する場合、現在の会社の姿とは異なる内容が表示されたり、実際には提供していないサービスや、今は力を入れていない特徴が、おすすめとして紹介されたりする可能性もあります。
その結果、検索した段階でユーザーが認識していた会社像と、実際に営業・接客の場で伝えられる内容との間に乖離が生まれやすくなります。
こうした認識のズレは、「思っていた会社と違った」という期待値のズレにつながり、場合によっては契約率や顧客満足度にも影響する可能性が高くなります。
6.整えた情報は「WEBブランディング」を加速させる
ここまで、Web上の情報を種類ごとに整理し、それぞれの媒体に役割を持たせる考え方を見てきました。
この整理と役割があるからこそ、Web上の情報を整えることは、会社が「想われたい姿」を正しく伝えることにもつながります。
UNIIDEOでは、「想われたい姿をカタチにし(戦略+デザイン)」して「社内外に浸透させていく(プロモーション)」ことを、ブランディング活動と考えています。
参照:ブランディングは戦略+デザイン+プロモーションの3つを行うこと|工務店・不動産会社のためのブランド知識②
その「想われたい姿」をWeb上のさまざまな接点に適切に展開し、Webサイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、広告、外部サイトなどを通じて浸透させていくことが、WEBブランディングです。
どれだけ明確なブランドをつくり、さまざまな施策を行っても、Web上にある会社情報が古かったり、媒体によって内容が違っていたりすれば、想われたい姿を正しく伝えることはできません。
情報が整っていれば、各媒体で行う発信や広告、キャンペーンなどの施策も、同じブランドの方向を向いて積み重ねていくことができます。
「何を発信するか」だけではなく、「どのような状態でWeb上に情報が存在しているか」まで整えることが、WEBブランディングを機能させ、さらに加速させていく土台になります。
まとめ|検索結果の「なんでかな?」から、マーケティング全体を見直す
Web上で検索ユーザーが見るのは、自社のWebサイトやGoogleビジネスプロフィール、SNS、外部サイトなどに存在する会社情報の積み重ねです。
Googleビジネスプロフィールを整えていなければ、検索ユーザーがGoogleマップで確認できる会社情報も十分に整いません。
Webサイトを何年も更新していなければ、そこに掲載されているのは、基本的には何年も前に会社が公開した情報です。
冷静に考えれば、当たり前のことです。
それでも実際には、施策ごとに取り組んでいるうちに、「会社としてWeb上に何が出ているのか」という全体を見る機会がなくなってしまうことがあります。
だからこそ、検索結果を見たときに確認したいのは、順位や表示だけではありません。
今の会社の情報が、Web上で正しく、最新の状態で、会社として一貫して伝わっているか。
Web上の情報を適切に整え、継続して運用していけば、検索エンジンや検索ユーザーに現在の会社を正しく伝えやすくなり、結果として検索結果の改善にもつながっていきます。
さらに、その先には、検索した人が会社を正しく理解し、営業・接客の場でも認識のズレが起こりにくくなり、比較検討の中で選ばれやすい状態をつくることにもつながっていきます。
検索結果を見て「なんでかな?」と感じたときこそ、会社の情報、発信、集客、広告、営業までが一つの方向を向いているかを見直すサインです。
30秒でワカル!WEB検索結果のギモンや質問にお答えします!
Q1. 自社名で検索しても、他社の情報が表示されるのはなぜですか?
A1. 同じ会社名や似た名称の会社が存在する場合、検索結果には複数の会社の情報が表示されることがあります。検索エンジンは会社名だけでなく、Web上に公開されているさまざまな情報との関連性などをもとに検索結果を表示しています。そのため、自社の会社名や所在地、事業内容などの情報がWeb上のさまざまな場所で正しく、一貫して伝わっているかを確認することが重要です。
Q2. WEBブランディングとSEO・MEOは何が違いますか?
A2. WEBブランディングは、オンライン上のさまざまな接点を通じて、企業や商品の「想われたい姿」を表現し、浸透させていく活動です。SEOやMEO、SNS、広告などは、そのWEBブランディングやマーケティングを実現するための施策として位置づけることができます。
Q3. Googleビジネスプロフィールを整えれば、自社名の検索結果は上位に表示されますか?
A3. Googleビジネスプロフィールの情報を正確かつ最新の状態に保つことは重要ですが、それだけで検索結果が改善するとは限りません。WebサイトやSNS、外部サイトなども含めて、会社情報が正しく伝わっているかを確認する必要があります。Googleも、ローカル検索では関連性や距離、知名度など複数の要素が関係すると説明しています。


